地球温暖化で緑化が進む?

常識を覆す楽観論が登場
気温が上昇すると世界各地で降雨量が増え食物が繁殖する、とドイツ人研究者が指摘

乾燥地域がより肥沃に
 気候変動が今のペースで進むと、アマゾンの熱帯雨林は消失し、降雨量が減り、大規模な干ばつが起きるかもしれない――こうした悲観論に、クレペリンの地質学的データは疑問を投げ掛ける。

 国連主催のIPCC気候変動に関する政府間パネル)の「悲観的」な報告は、アフリカの広範な地域で降雨量が減少し、ソマリアで起きているような飢饉が珍しいものではなくなるかもしれないと予測している。

 こうしたシナリオに批判的な目を向ける科学者はクレペリンだけではない。彼らの膨大なデータが示しているのは、気温の上昇によって世界の幅広い地域で降雨量が増え、植物がより繁殖し、何世紀も荒れ果てていた地域に植物が生えてくるという可能性だ。

 極寒の地グリーンランドでも再び農業が行われるようになってきた。そもそもグリーンランドという名前は、「中世の温暖期」に最初にこの島に上陸した人物が、ここでは農業が可能だとして名付けたものだとされる。

 アルプスでは樹木の限界高度が徐々に上昇している、という報告もある。

政破綻危機でも…

ギリシャ団結程遠く
 財政破綻の瀬戸際に追い詰められたギリシャ。世界経済への危機波及を食い止めようと、欧州連合(EU)などは懸命に救済の道を探る。だが、肝心のギリシャ国内に、政府と国民が団結して難局を乗り越えようとする機運は高まらない。

次々に打ち出される財政緊縮策に憎しみの目を向ける労働者たち。デモとストが繰り返される首都アテネの現状。

労働者止まらぬデモ・スト

薄給
「私たちが怠け者だって?政府のデマだろう」。

政治は腐敗、富裕層脱税も

放漫

賄賂