中東各地で今世紀最大の降雪と寒波

 ヨルダンの首都アンマンでは30センチを超す大雪となった。

季節は冬とは言えまだ12月初旬。 エルサレム、ダマスカス、カイロの12月の平均の最低気温は4〜10度、こうした地中海沿岸の比較的温暖な地一帯がこの時期に、広範囲にわたって 記録的な冬将軍に見舞われることは、地球寒冷化のシグナルと受け取るべきかもしれない。

  それを示すようなニュースが米国とオーストラリア、そして南極から届いている。

米国では、今年の夏は暑さの記録を更新した観測地点が667ヶ所に比べ、低温の記録を更新した観測地点が2899ヶ所と圧倒的に多く、寒冷化を示している。

また、冬に入った米国では既に2000ヶ所以上の観測地点で、低温と降雪の記録が更新されたようである。

  また、オーストラリアでは夏の12月に雪が降り、さらには、12月10日付けのイギリスのガーディアン紙 は、NASAの衛星からの観測結果として、最低気温が大幅に更新されたことを伝えている。

 これまでの記録は、今から30年前の1983年7月21日に南極で観測された89.2度。それが今年7月31日に同じ南極 東部で92.9度(135.8F)という最低気温が観測されたというわけである。

  トルコは降雪で道路の閉鎖が相次ぐ。212に及ぶ村々の道路が閉鎖された道路この大雪。イスラエル、60年ぶりの暴風雪。