オシム監督が指揮するとチームが強くなる理由


 しかし五ケ月後、オシム監督の指導方針は早くも結果を出す。それまで二部落ちの危機にあった弱小チームのジェフが、強豪チームのジュビロ磐田鹿島アントラーズと優勝を争うまでに成長したのだ。

 「オシム・マジック!」「オシムの奇跡!」。スポーツ新聞にはこうした見出しが踊った。

 なぜ、オシム監督が指揮をとると、チームは強くなるのかー。私は、彼独特の練習方法が、選手たちの脳の活性化に効果的であることが、大きな要因の一つだとみている。・・・・・・the21参照

 脳内でこうした知的な能力つくり出しているのは、「前頭連合野」だ。さらに、「なにがなんでも勝利をもぎ取りたい」という強い意志も、やはり「前頭連合野」から生み出される。


 前頭連合野は、脳のなかで創造力や思考力を生み出す働きを担っており、いままでやったことがない作業に取り組むと、詳細な命令を出そうと、一時的に活性化する。

 ところが、その作業に慣れてくると、前頭連合野の興奮は徐々に収まり、流れる血液の量も低下する。

つまり、どんな仕事でもルーチンワークとなってしまっては、前頭連合野は必要なくなってしまうのだ。

大脳新皮質のなかで、意思や理性、思考力や創造力など、人間が社会生活を営むうえで重要な役割を受けもつ前頭連合野
 その機能を育てるには、できるだけ頻繁に、前頭連合野に還流する血液量が増加し、新たなシナプスが形成され、ニューロンネットワークの構築の進展も期待できる。

ビジネス界でも求められるつねに挑戦し続ける姿勢

ルーチンワークとなっている仕事を見直そう!

②時間を区切って、取り組む作業を変えよう!