海藻のヌルヌルがキーポイントだった

 コンブやモズク、メカブにはある共通の特徴があります。ヌルヌル、ネバネバのヌメリですが、このヌルヌルの成分の一つが「フコイダン(fucoidan)」です。これは「フコース」という単糖類を主要な構成成分とする多糖類なのですが、このフコイダンには、他の多糖類とは大きな違いがあります。それは“硫酸基”という成分が多く含まれていることです。

 では、フコイダンは海藻にとってどのような働きがあるのでしょうか?

 フコイダンは、海藻の葉にある粘膜管から分泌されます。海藻の葉や茎が潮の流れや砂などで傷ついたときに、そこから細菌が侵入しないように防御する役目を果たしているのです。

さらに引き潮のときに海藻は大気にさらされて乾きますが、フコイダンはこの乾燥を防いでいます。海藻のなかでもフコイダンがいちばん多いのが「モズク」です。

 オキナワモズクのフコイダンの化学組成は、琉球大学の研究によれば、全糖が67・2%、ウロン酸13・5%、灰分23・0%、硫酸11・9%、水分3・2%であることがわかりました。
構成糖の大部分はL―フコースで、ほかにD―キシロース、ウロン酸が含まれています。マイナスの電荷をもつ硫酸基が多く結合しているため、ほかの食物繊維にない優れた機能性があります。

細胞を“自殺”へ導くアポトーシス

「フコイダン」がガン細胞をアポトーシスに導く!

 ガン細胞がもしアポトーシスを起こしたとすれば、ガン細胞のDNAにはフラグメンテーション(断片化)という現象が起こります。

**このフコイダンはソマチッドの出すトレフォンの様です。