地球と原始惑星の衝突で月が誕生

 火星と同じくらいの大きさの原始惑星が地球に衝突したのは、ちょうどこのころであった。
 この衝撃で地球は大打撃を受ける。地球表面だけでなく、内部のマントルまでが吹き飛ばされたのだ。
やがて、これらの破片が地球の周りを円盤のように取り巻き、さらに、1つにまとまり球状になる。これが現在の月になる(このジャイアンインパクト説が、月誕生の有力の説だが、他説もある)。

 生まれたての月は、直径がおよそ3500キロメートル。地球からわずか2万メートルの軌道を回っていた。
これが、45憶年後の現在までに、約38万キロメートルの彼方へと離れていったのである。