カルシウムのダウン症状は、市販カルシウム剤を服用することによって、

①急激に血液中のカルシウムが増える。

②骨からカルシウムを遊離させて血液中に溶出させる副甲状腺ホルモンの分泌が停止する
③細胞内にカルシウムを入れるという副甲状腺ホルモンのもう一つの働きによって、免疫細胞内やホルモン分泌細胞内にカルシウムが入り、それらの作用を鈍らせる。

④一方、血液中のカルシウムが増加しているため、腎臓はこれを減らそうとして急激な排泄を始める。

⑤そのため、血液中のカルシウムが急減して、カルシウム不足を起こす。

 悪玉カルシウムと善玉カルシウムの違いを考えるために、カルシウムと人体がどのような関係を保っているか

①人体にあるカルシウムの九九%は骨と歯ある
②①の残りの一%のカルシウムは血液中にある
③骨や歯のカルシウムは血液中のカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンの働きにより、骨などから遊離して血液中に溶出する。
④②の血液中のカルシウムは、神経や筋肉の働き、血液の凝固や免疫力への働きなど(64ページの「体内におけるカルシウムの働き」の項参照)、人体の機能維持・促進のために重要な役割を担っている。
 そして新東洋医学では、➀と②のカルシウム量の比率を、
⑤骨にカルシウムが一億個あるとすると、血液中には一万個のカルシウムがあることになり、いわゆる“骨=一億個、血液=一万個、細胞=一個”というカルシウム比率がベスト

カルシウムがバランスを崩し、体内の諸機能の低下・劣化もしくは亢進などを招き、健康を著しく阻害します。

(二)善玉カルシウムの代表〈風化カルシウム〉

化石のカルシウムは本当に吸収される?

 錠剤化した八雲の〈風化カルシウム〉は、炭酸カルシウムの霰石の形態(性質)を壊さないように高熱・高圧を加えず、二百八十度Cの滅菌熱処理したものを固めたものなので、安全かつ理想的なカルシウム剤と言っても過言にはならないでしょう。

副作用とは違う〈瞑眩〉=好転反応
 風化カルシウムを服用し始めてしばらくすると、それまでなかったさまざまな症状に見舞われる場合があります。しかし、心配しないでください。それは〈瞑眩〉と言って、風化カルシウムが体内で吸収され始めたことの証明で、身体がカルシウムの作用に順応しようとするための一時的な反応なのです。瞑眩(以下、好転反応)が、好転反応とも調整反応とも呼ばれているのはそれゆえのことです。

好転反応
➀弛緩反応(だるさ・眠気・倦怠感など)
②過敏反応(便秘・痛み・腫れなど)
③排泄反応(吹出物・発疹・皮膚の変化・眼脂・尿の色の変化など)
④回復反応(痛み・吐き気・腹痛・だるさなど)

➀低血圧―頭が急に重くなる。
②下痢がちな体質―便秘になる。
冷え性―身体が温くなる。
④糖尿病体質―あくびが出たり、眼がしょぼつく。
⑤自律神経疾調症―体調が大きく変化する。
⑥調整機能障害―朝の目覚めがよくなる。
⑦睡眠剤使用の人―眠くなる。
⑧薬を飲みすぎの人―あちこちが痺れてくる。