水素アラカルト


 「疲労」とは細胞のエネルギー切れ状態のことである。

人間の細胞は、誰が数えたのか知らないが60兆個あるという。

その細胞すべてに酸素と栄養分を供給する毛細血管の長さは、地球2周半に相当する10万キロメートルもあるという。

 その細胞一つ一つにあるミトコンドリアで、クエン酸サイクルによりエネルギー代謝が行われている。

 細胞にも寿命がある。1個の受精卵が細胞分裂しながら増えていき、25歳のピーク時には約60兆個にまで達し、そこから毎日10憶個ずつ細胞が減少してゆくとされている。

1日10憶とすると1年間に3650憶減り、10年だと3兆6500憶減っていく。この計算でいくと70歳では16兆4250憶個減り、残りの細胞は43兆強となる。

ミトコンドリアは、ソマチッドで出来ている。

細胞分裂は、ソマチッドのだすトレフォンというホルモンによる。

炭水化物と水素

 人間は、ガソリン(炭化水素)を飲むわけにはゆかない。

 ガソリンの代わりに、いろいろな食品を食べる。食品は炭化水素に酸素が加わった化合物、すなわち炭水化物とタンパク質や脂質で出来ている。

食物は消化・吸収されて血糖となり、体内の細胞の中でゆっくりと酸化、つまり燃焼して、体温とエネルギーを作り出す。

一気に燃焼させると細胞が死んでしまうので、60兆個の細胞というエンジンの中でゆっくりと反応させる。生物の場合は、エネルギー代謝クエン酸サイクル)という車のエンジンと比べて遥かに複雑で巧みなメカニズムを経る必要はあるが、食べた物を酸素と反応させ、エネルギーを取り出すという点では、車も人も変わらない。

人間も燃焼により生ずる炭酸ガスを呼吸という形で大気に放り出す。炭水化物は穀物類などに含まれる糖類が主成分である。

ブドウ糖の化学式はC6H12O6であるから、6個の炭素と12個の水素と6個の酸素から出来ていることが分かる。
炭素は酸素と結びついて二酸化炭素(CO2)となり、水素も酸素と結びついて水(H2O)になる。計算すると酸素が足りない。

足りない分を呼吸で大気から取り込んで血液中のヘモグロビンに乗っけて細胞に配達する、という仕組みになっている。

 一方、タンパク質はアミノ酸の組み合わせで作られている。

 アミノ酸は20種類ほど存在するが、そのほとんどは人体の中で合成される。

体内で合成することの出来ないリジン、ヒスチジンスレオニンメチオニンフェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリンなどの8種類のアミノ酸のことを必須アミノ酸といい、食物から摂取する必要がある。

いろいろなアミノ酸が組み合わされ、ペプチドとなる。その分子量が1万以上になったものをタンパク質と呼ぶ。

水素ダイエットの効果

 マイナス水素イオンとは、水素原子の軌道に電子を一個余計に付加することによりマイナスの電荷をもった水素のことである。
H+e→H-
 電子を2個もったマイナス水素イオンは、電子を1個しかもっていない通常の水素よりも遥かに強い還元力(抗酸化力)をもっている。

 食物から消化・吸収された栄養素、例えば炭水化物(ブドウ糖)は、血糖として細胞に運び込まれる。グルコースは、そこでエネルギー代謝、すなわち解糖反応とミトコンドリア中でのクエン酸サイクルにより高エネルギー物質ATP(アデノシン三燐酸)と体温に変えられる。

 エネルギー代謝が円滑にするためには、ヘモグロビンに乗せた酸素とNADHを作り出すマイナス水素イオンが充分に細胞に供給される必要がある。

サンゴ粉末に吸蔵された大量のH-が細胞内に入り込み、ミトコンドリアに供給されることで、エネルギー代謝が促進され血糖が燃える。
血糖値が低下すると、脂質がグルコースに変化するという形でダイエット効果が発揮される。
 ミトコンドリア中でエネルギー代謝が行われるとき、使用された酸素の約2%が活性酸素になる。
過剰な活性酸素を水素で還元(中和・除去)して無害な水として体外に排出して、細胞内に過酸化脂質が形成されることを防ぐ。
酸化ストレスが減少すると、血流、特に毛細血管の血液の流量が増大し、充分な酸素を供給でき、細胞のエネルギー代謝をより一層促進することが出来る。

 マイナス水素イオンが大量に体内に入ると、血液や体液に溶けている水素陽イオン(H+)がH-+H+→H2の反応で減少し、水素イオン濃度(pH)が弱アルカリ性に傾く。
酵素が働きやすい弱アルカリ性の体内環境となり、代謝が一層促進される。

抗酸化物の分子量比較

マイナス水素イオン1日1粒で

コエンザイムQ10の863倍

お茶カテキンの290倍

ビタミンCの176倍

ビタミンEの431倍

ポリフェノールの221倍

及川博士の失意の底にいるとき、偶然にも、アメリカのフラナガン夫妻が、最小の元素である水素は、ひとつひとつが余分に一個の電子(e-)をもっているため、たった一個の水素原子(H)で、巨大な抗酸化物質分子と同じ能力を持っていることを発見したことを知りました。