短所は気にせず、長所を伸ばしていけば、さらに成長できる。

 それは、何百人かの成人男女を集めて無作為に二つのグループに分け、一つのグループには主治医と健康管理専門スタッフをつけて定期的に人間ドックに入れ、もう一つのグループは何もしないで放っておくという実験でした。

 ふつうに考えれば、「万全の管理体制の下で生活をしているグループのほうが、ずっと健康でいられるに違いない」と思うことでしょう。

世の人が忙しい合間に健康診断を欠かさないのも、いつまでも元気でいたいからにほかなりません。

 ところが、驚いたことに、人間ドックを定期的に受けていたほうのグループから病人が続出し、五、六年後に、なんと全員が病気になってしまったのです。

・・・ドックは病気製造工場

 しかも、彼らが患ったのは、人間ドックなどの結果から、「気をつけたほうがいい」と言われていた部分でした。

 「病は気から」といいますが、「ここが悪い、ここが悪い」と言われているうちに、それが一種の自己暗示のようになってしまったのでしょう。

 つまり、数値の悪い、いわば「長所」を指摘されつづけたために、それがさらに悪化してほんとうの病気に発展してしまったと考えられるわけです。

不運がつづくのは、自分の使命と違うことをやっているという証拠。

 世の中は極めてシンプルで上手にできています。自分の使命に合うことをしていると自然と道もひらけて運もよくなってくる一方、逆に、使命に沿わないことをしていると、不運に見舞われたり病気になったりするのです。

六つの質問がすべて「イエス」のときは、かならずいい方向へと進む。船井先生

1 心の底から、それをやりたいのですね。

2 それは、世のため、人のために必要なことですね。

3 それを実施することで、世の中を悪くしたり、バランスを崩したりはしないですね。

4 実際に、それをやる人たちは喜びますね。

5 成功して、採算が合う確信がありますね。

6 もし失敗したときには、全責任がとれますね。

知らないこと、わからないことに心を閉ざさない。

 私は、成功するには「勉強好きであること、プラス発想であること、素直であること」の三つの条件があると、つねづね語ってきました。

自分より他人を優先する。エゴからの解放が、本物の幸福につながる。

相手の善意に対して、「素直さ」と「謙虚さ」で応える人は味方が増える。

自分と違う意見もないがしろにせず、包み込んでおもしろがる。

「こだわりがある」のは、心の自由が奪われ、とらわれているということ。

人に与える人は、結果的に多くのものを受け取る人である。

人にひたすら与える「ギブ・アンド・ギブ」の価値観に変えていく。

今の仕事を天職と思い、目の前のことを一生懸命やってみる。