【多発性神経炎とは】
末梢神経障害のなかで、もっともよくみられる病気です。
いろいろな原因で、末梢神経系が広くダメージをうけた結果、感覚障害が左右対称にあらわれます。おもに手足の末端部に痛みやしびれを感じ、運動障害もおきます。
障害をうける神経のこまかい場所のちがいで、多発性神経炎と多発性神経根炎に分けられることもあります。
【原因は】有機物、金属(鉛、ヒ素)などの中毒や、糖尿病、ビタミンB群欠乏による代謝障害、感染、遺伝性の病気などからおこりますが、原因はよくわからないこともあります。
【症状は】痛みやしびれなど知覚麻痺の症状は、原因によって急に始まったり、徐々にあらわれたりします。
多くは両足のしびれ感で始まり、手先にもあらわれます。手足の先端のほうが障害の程度が重く、胴体に近い部分ほど軽くなります。
障害がとくに顕著なのは、ちょうど手袋や靴下をつける場所です。
さらに、手足の力が低下し、足先が「だらん」とするようになり、歩行や文字を書くことが困難になってきます。
中毒が原因で急激に麻痺が広がる場合は、呼吸困難を生じるため、危険な状態になることがあります。慢性アルコール!中毒やヒ素中毒の場合は、手足に激しい痛みがみられます。
対応 末梢神経・抹消血管にEGを入れ、
又HTLV—1ウイルスが関係する場合も多い。