宇宙と水素の関わり


 宇宙に存在するすべての原子の中で最も多く、最も小さい元素である水素は、元素の元祖であるとされる。

 宇宙は、ビッグバンの後膨脹しながら進化し続け、137億年の間に冒頭の写真で見るような銀河系宇宙が生まれた。
銀河系には太陽と同じような恒星が2000億もあるとされる。水素の塊である太陽は、水素同士が衝突融合してのエネルギーを地球や周りに供給し続けている。

 そして、今から約46億年前には「水の惑星」地球が誕生した。

 地球の大気に酸素がなかった頃は、光合成細菌は水から水素を作っていた、いわゆる水素ワールドであった。

 地球上に酸素が出現したのは、38億年前とされるが、酸素は紫外線による水の分解によって生じたものである。

 酸素の毒性によって多くの微生物や原始細菌は死滅していった。

 今から約22億年前になると、酸素に対する耐性を獲得した好気性の細菌が出現してくる。

 埋蔵量が限られていて、その枯渇が懸念されている化石燃料に代わり得る無公害エネルギーとして、今水素は大いに注目を浴びている。

しかし、水素は、燃料電池など次世代の無公害エネルギー源となるだけではない。体内で「マイナス水素イオン」化して、私たち人間の生命活動に不可欠の働きをする。

人体を構成する元素の63%が水素である以上、人間の生命の根源に水素が深く関わっているのは当然のことといえる。
酸素が生体のエネルギー代謝にとって不可欠の存在であるということは誰でも知っているが、水素は、酸素と結合して水になる物質という程度にしかこれまで認識されていなかった。

 自動車は、炭素と水素の化合物であるガソリンをエンジンの中で燃焼させて、そのエネルギーで走る。
人間も、食物に含まれている炭素と水素の化合物(炭水化物)を細胞の中でゆっくりと燃焼(酸化)させて、そのとき生ずるエネルギーで生命を維持している。
食物に含まれている糖質・脂質・タンパク質などの栄養素は、胃や腸で消化・吸収されて血糖となり、それが毛細血管を経由して、細胞すべてに送り込まれ、細胞内のミトコンドリアの中で酸素と反応して体温やATP(アデノシン三燐酸)という高エネルギー物質に変わる。

これがクエン酸サイクルと呼ばれるエネルギー代謝で、実は、このとき、食物に含まれていた水素が分離され、NADHが作られる。

水素がなければエネルギー物質ATPは産生されないから、水素はエネルギー代謝にとって不可欠の存在である。

 有害な活性酸素から身体を守ってくれるSOD酵素も、加齢と共に衰え始めるので、これを補うためには抗酸化成分を含んだ食品かサプリメントを摂ることが必要となる。
代表的な抗酸化物としては、ビタミン類、カテキン、βカロテン、フラボノイド、ポリフェノールなどが知られているが、これらはすべて植物から抽出された複合分子の塊で、原子量1の水素と比べると遥かに分子量が大きい。
水素は高い還元力をもっている。

 奇跡の水として知られるフランスの「ルルドの泉」の中には水素イオンが含まれていることが最近明らかにされた。
身体に良い水というのは酸化還元電位の低い水のことである。

 及川博士が創り出したサンゴカルシウム粉末に水素を大量に吸蔵させたマイナス水素イオンは、他の抗酸化剤と比べて桁違いに強力な還元力をもっている。

他の有機抗酸化物が、一過性で長続きしないのに対して、これは体内で7〜8時間以上持続して安定的にその効果を発揮する。

アンチエイジングと水素

 銀河系宇宙の中の「水の惑星」地球で生命が誕生し、人類の祖先が出現した。長い宇宙の歴史は、いわば水素の歴史であるともいえる。

生命は水素と共にあり、今も私たちの生命活動を支えている主役である。命を支えるエネルギー代謝は水素なくしてはまったく成り立たないことが案外知られていない。
 人の命を支える食物の栄養素は、炭水化物と脂質とタンパク質であるが、消化・吸収された栄養素は細胞内のミトコンドリアの中で酸素の力で酸化=燃焼される。
その過程で水素が引き抜かれ、NAD+と結びついてNADHとなり、ATPというエネルギーを作る際に触媒として働く。

使われた酸素の1〜2%が活性酸素として細胞を傷つけ、病気の原因となり、老化を促進する。

 「疲労」とは細胞のエネルギー切れ状態のことである。人間の細胞は、誰が教えたのか知らないが60兆個あるという。その細胞すべてに婚素と栄養分を供給する毛細血管の長さは、地球2周半に相当する10万キロメートルもあるという。
 その細胞一つ一つにあるミトコンドリアで、クエン酸サイクルによりエネルギー代謝が行われている。

 細胞が年と共に減少していくことは避けられないが、一つ一つ細胞を活性化してエネルギー代謝を促進することは可能である。

 マイナス水素イオンを細胞にふんだんに供給することで、代謝を促進し、そのとき出てくる活性酸素を中和・除去することで健康を維持・増進することが出来る。

 エネルギー代謝に必要な酸素は、空気中に約20%含まれている酸素を肺で取り入れ、それを赤血球のヘモグロビンに乗せて血液に溶かし込み、心臓というポンプを使って血管のネットワークを経由して全身の細胞に供給する。

細胞のミトコンドリアの中で起こるエネルギー代謝には、水素が不可欠で、これなくしてはNADHが生成されないし、そのNADHを触媒として作られる高エネルギー物質ATP(アデノシン三燐酸)も作られることはない。

 マイナス水素イオン粉末を耳掻き一杯、約0・08グラム摂取すると、100リットルの電解還元水を飲むことに相当するから、その違いが一目瞭然である。

 アルカリイオン水をいくら飲んでも、水素の効果を体感できないのに対して、水素粉末をごく僅か飲むと30分か1時間して血液が体内を勢いよく流れていくのを体感する。マイナス水素イオンの絶対量が違うからである。

 「マイナス水素イオン」とは、水素原子に電子が一つ余分に加わった水素(H )のことである。
H +e→ H 
 ビタミンCやE、ポリフェノールカテキンコエンザイムQ10などの抗酸化物は、水素と比べると大きな複合分子であるにも拘わらず1個の電子しか相手に与えることが出来ない。

原子量1のマイナス水素イオンは、還元力をもつ2個の電子を与えて細胞を活性酸素から守ることが出来る。
マイナス水素イオンが究極の抗酸化物質といわれるのはそのためである。

水素とサンゴカルシウム

 カルシウムに吸蔵された大量の水素原子は、体内で水に触れたとき、マイナス水素イオンを(H )、長時間継続的に発生する。

 カルシウムは、いくら摂取しても摂り過ぎるということはない。

 血球が互いに連なり合ったドロドロ状態の血液も、マイナス水素イオン粉末を体内に取り入れるて30分ほどすると、血液が踊るように活発に動き出し、サラサラ状態になる。その機序を生理学的に説明すると、以下の通りである。

 酸化とは、電子を奪われることをいう。

 血液中の赤血球が活性酸素により酸化されると、電子を奪われた赤血球細胞膜の電位は、プラス(+)leV(エレクトロン・ボルト)に帯電し極性を帯びる。

 還元とは、相手に電子を与えることをいう。

 マイナス水素イオンは、1個電子を余計にもっているので、電子を活性酸素によって奪われて酸化された赤血球に電子を与え、中性に戻すことが出来る。極性(磁性)を失った赤血球は、バラけて遊離する。

単独になった赤血球は、5ミクロン以下の血管でも変形して通過できるので、酸素やグルコースが細胞に供給されると同時に老廃物や疲労物質を細胞から排出するので代謝が促進される。

 ミトコンドリア中でエネルギー代謝が行われるとき、使用された酸素の約2%が活性酸素になる。
過剰な活性酸素を水素で還元(中和・除去)して無害な水として体外に排出して、細胞内に過酸化脂質が形成されることを防ぐ。

酸化ストレスが減少すると、血流、特に毛細血管の血液の流量が増大し、十分な酸素を供給でき、細胞のエネルギー代謝をより一層促進することが出来る。

 マイナス水素イオンが大量に体内に入ると、血液や体液に溶けている水素陽イオン(H )がH +H →H の反応で減少し、水素イオン濃度(pH)が弱アルカリ性に傾く。
酵素が働きやすい弱アルカリ性の体内環境となり、代謝が一層促進される。