アービンラズロ-・・・・・・・4

 アカシック・フィールドの再発見

・量子物理学者たちは、時空に存在する素粒子のあいだで、ほぼ瞬時に成り立つ結びつきが存在することを知っている。他の素粒子と同じ量子状態をとったことのある素粒子はすべて、精妙だが効果的な方法でその素粒子との相関を維持する。

・意識研究の最先端において明らかになりつつある結びつきも、同じく驚異的である。それらの結びつきは、個人の意識と、他の人々の意識とのあいだに、自然発生的な相互作用が存在するという証拠である。

万物を結びつける真空

アカシック・レコードとしての量子真空

科学が提示する新しい世界観
 さまざまな経験科学の最前線で、新しい世界観が出現しつつある。それは、宇宙は有機的であり、高度な一貫性をそなえており、強く相互結合した一つの包括的なシステムであるとわたしたちに教えてくれ、宇宙をふたたび魅力あるものとする世界観だ。

 この新しい世界観の重要な特徴は、空間や時間を超越した相関性である。空間と時間は物事を分離するのではなく、結びつけるのだ。

それは、自然のあらゆる大きさとあらゆる領域で情報が保存され伝達されるからである。

◆地球上の生物の長期的な将来の展望 地球上の生物の存続は、太陽からの輻射が、ある限定的な範囲の強度で得られることに依存している。

太陽からの輻射は、最終的にはこの強度範囲を越えてしまうであろう。というのも、やがて太陽は膨脹して赤色巨星となり、地球を含め、太陽系のすべての惑星を飲み込んでしまうであろうから。
宇宙のどこかほかの場所では、生命が継続する可能性もあるが、それとて永遠に続くわけではない。わたしたちの宇宙において生命が持続する時間は限られているのである。

「時間の地平線」という概念は想像を絶するものであり、摩訶不思議としか言いようがないが、実際に存在する。
つまり、炭素に基づく生物―わたしたちが知っている唯一の生物―が、そのもとで進化することができる物理的条件には、時間的な限界があるのである。