凋落“ビッグ3”のトップを切ってGMが倒産する

 半世紀前、ゼネラル・モーターズ(GM)はアメリカ最大の優良企業だった。なにしろGDPの3%を生み出す化け物企業で、「GMにいいことはアメリカにとってもいい」と謳われていた。
そのGMがいま、会社更生法の縁に立たされている。

 今年4〜6月の損失は約1兆6600億円に達し、明確な回復の兆しは見えていない。追加増資がなければ、会社更生法は免れない状況だ。

 苦境にあるのはGMだけではない。ビッグスリーの2位でもあるフォードも同期で約9400億円の損失を計上し、3位のクライスラーも1〜3月期、550億円の赤字決算だった。