神の生命の現れ

 鉱物界、植物界、動物界、人間界、神界のことを考えてみましょう。

鉱物界のどの一部をとってみても、すべて一つの生命=神の生命の現われであります。

鉱物の各部分が、空気や水という要素と結びついて解体或は分解したのが土壊となったのであって、その各部は依然として元の生命、即ち、神の生命をとどめています。

この鉱物界だけが、次の一段と高い神の表現である植物界の出現する場となります。植物は、それ自身この共通の一なる生命を含んでおりながら、こんどは鉱物界から又生命の一部を取って増殖し、神界を目指して一段と高い表現をします。

これが又その次の高い神の表現体である動物を出現させることになります。動物は、同じくそれ自身一なる生命を含みながら、この生命の一部を植物から抽き出して増殖し、神界を目指して更に又一段と高い表現をします。

これが次の、神の一層高度の表現である人間界出現の契機となるわけです。人間がこの王国に達した時、彼はありとしあらゆるものが一つの根源から出て来たのであって、すべてのものは一なる生命=神の生命を持っていることを認識します。

こうして彼はすべての物質的なものの上に支配力を得たのであります。しかしわたくしたちはここで止まってしまう必要はありません。
何故なら、すべては進歩するからです。人間はここまで到達してもまだ征服すべき新しい世界のあることを発見するでしょう。

さて、わたくしたちは一切の空間には只一なる生命=神の生命が存在すること、全ては唯一の

根源・唯一の根本資料から発していることを認めるところまで来ました。

それならすべて資料は相関的即ち関連しあっているということになりますね。