生き甲斐とは

 次の事をよく知って貰いたいー人間を本当に限定して不確かな状態と非能率の状態とに留めておくものは、自分自身の想念以外にはないのである。

従ってこのような想念が除かれると彼はた易く宇宙生命の中に入ることができ、彼の生命はその本来の可能性(複数)が現れ出る徴候を示し出す。
『汝ら思いもよらざる時に人の子は来るなり』というのが偉大なる大師方の賢明なる教えでした。
外界から人間の意識に入り込んで来る想念は、すべて外界の印象の反映であります。しかし人間その者は反射鏡ではありません。
人間は神の映現でこそあるのであって、その本性の一番深い衝動(即ち神の完全さを外観に表現したいという衝動)を素直に表現して始めて人間は生きている甲斐があるのです。



ベンジャミン氏