暗殺事件

あの暗殺事件はFRB改革の阻止が目的だった!?

 この連邦準備制度という仕組みがスタートしたのは、ウッドロー・ウィルソン大統領時代の1913年。ジョン・D・ロックフェラー、J・P・モルガン、ポール・ワーバーグ、エドワード・ヘンリー・ハリマン、ロスチャイルド家代理人であったヤコブ・シフといった財界トップたちは、1907年にロンドンで起きた金融恐慌を見て、アメリカにも金融政策を統括する中央銀行が必要だと提案。

 世論の理解を促しながら、その実、中央銀行を自分たちで経営できる法律を作ってしまおうと暗躍し、実現してしまった。

 ロックフェラーは法案成立後、「このお金の出る蛇口があったら、大統領の席も議会もいらない」と言ったと伝えられている。

 一方、深刻な事態であると気づいたアメリカ政府は、その後、何度かFRBを公的な機関に造り替えようと働きかけてきた。

 たとえば、ケネディ大統領は連邦準備制度の廃止を考えていたといわれ、実際、暗殺される半年前には財務省が銀行証券を発行するよう行政命令を出していた。

 これはFRBからドルの番人の立場を奪う決定だったが、ご存じの通りケネディは何者かの手で暗殺されてしまう。その背景に闇の権力が絡んでいる可能性は当時から指摘されているが、今も確たる証拠はあがっていない。

 現在のところはっきりしているのは、FRBが今もロックフェラーら一部の巨大資本の代表者たちの強い影響下にあるということである。

 アメリカの、そして日本や世界に重要な影響力を持つ通貨政策は、民意とまったく関係ない巨大資本の代表者たちの会合によって決められているのだ。

 バビロニア時代から現代まで、人間を管理するのに必要なは穀物の貯蔵庫の鍵を握ることだった。
 一刻も早くお金の蛇口を取り戻さなければ、この不平等は広がり続けていくだろう。