世界の支配

G20がG8に取って代わることは、世界を支配する勢力が「欧米」から「欧米+BRIC」へ拡大したことを意味している。今回の世界の支配構造(覇権体制)の転換は、150年に一度の出来事といえる。

ドルを守っていたG7

米国から中国に移る消費大国

米国はすでに、世界から旺盛に商品を輸入する世界経済の牽引役であり続けることを半ば放棄している。

オバマ大統領の経済顧問であるローレンス・サマーズは、為替をドル安に誘導し、米国の輸出力を回復することで、米国経済の中心を消費から生産に戻したいと表明している。

日本の民主党政権も、藤井財務相が訪米してガイトナー財務長官に「円安ドル高政策はもうやらない」と伝え、市場を円高ドル安に誘導し始めた。

これも同様の流れである。