10月に黄砂が飛来 17年ぶりに

観測
 気象庁は19日、中国地方と九州北部で黄砂を観測した。

10月に観測されるのは1992年の那覇以来、17年ぶり。同庁は「発生源のゴビ砂漠で夏の降水量が少なく、乾燥した砂が舞い上がりやすい状況だったからでは」と分析している。

 同庁によると、黄砂は松江(島根)、下関(山口)、福岡、長崎の4ヵ所で観測された。水平方向に見通せる距離を示す「視程」は10キロ以上で、日常生活に影響はないレベルだが、「場所によっては空がうっすらと白く見える程度」(同庁)だったという。

 黄砂は、東アジアの砂漠域や黄土地帯の砂じんが強風で上空に舞い上がり、偏西風に乗って日本付近まで運ばれる。春に観測されることが多いが、今年の夏はゴビ砂漠で降水量が少なく、乾燥した砂が舞い上がりやすい状況にあるという。同調は「砂漠化の新興が関係している可能性もある」としている。

  黄砂は人体に大きな悪影響を与えます

 黄砂の飛散量は、中国に比べて非常に少ない日本ですが、日本に飛散してくる黄砂の粒子は非常に細かいので、健康被害は深刻です。

 その影響は、花粉症が少し悪化したり、鼻やノドがかゆくなる程度では収まりません。

PM2.5の粒子は、肺の奥にまで到達し、傷つけられた肺組織から血液の中に流入して全身を巡り、高い血圧がかかる腎臓など、重要な臓器を少しずつ傷めていきます。

黄砂は、アルカリ性なので体内に吸着・蓄積されやすく、粘膜を傷つけやすい形状なので、年月がたてばたつほど、中国のように、人体に大きな影響が出ます。

 中国では、黄砂の影響で、病気になる人もいるほど。砂塵の中に、細菌や化学汚染物質も含んでいるため、肺に入ると、肺部感染・心血管疾患・心筋梗塞・高血圧・脳卒中などが増えると言われています。

 黄砂にはスモッグの成分が吸着されているので、吸引すると、かなり後で健康被害が出てくることも

 黄砂は、中国大陸の砂漠地帯で巻き上げられ偏西風に乗って中国の工業地帯(特に中国の経済圏上空)のスモッグを通過する際に、大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物、水銀などの重金属など)を吸着し、健康に悪影響を与える汚染物質に変身します。

 黄砂で汚れた車の洗車も要注意です。

 黄砂の悪影響は、汚染物質の影響を受けやすい小さな子供ほど深刻です。

黄砂の悪影響に無防備だと、人生の長きに渡って、新陳代謝が早い若い世代や赤ちゃんの時から、手厚い医療や介護的な福祉が必要となります。

 黄砂が広範囲に悪影響を与えてしまうのは、スモッグの発生に関与し、温度が上がれば光化学スモッグの発生にも関与するからです。

 **中国砂漠の黄砂・中国公害スモック等に大調和掛け捲る