腸重積症

【腸重積症とは】 腸閉塞の一種です。腸管の一部が、腸管艦内へもぐつて二重になる状態で、腸内容物の通過障害をおこします。おもに回腸が盲腸にもぐる場合が多く、三重になることもあります。かぜなどに続いておこることが多く、生後半年前後の乳幼児に多くみられます。

 発症から二四時間を過ぎると、血液が流れなくなった部分(おもに回腸)が壊死するため、その部分を切除してつなぐ手術が必要になります。早ければ、手術せずなおすことが可能です。

【原因は】 乳児の場合は、離乳期の食事の変化が原因とする説もありますが、はきりしたことは解りません。

【症状は】 腹痛、嘔吐、血便がおもな症状です。

?腰痛 元気だった子が、突然、激しい腹痛のため火がついたように泣きます。痛みは二〇〜三〇分間隔で、くり返しおこります。
?腹部のしこり 子どもが激しく泣いているとき、腹部に触るとしこりを感じることがあります。
?嘔吐 夢色が蒼白になり、ぐつたりして冷や汗をかいたりします。嘔吐はたいてい噴射状で、病状がすすむと、胆汁性嘔吐に変わっていきます。
?血便 新鮮血、またはイチゴゼリーか、トマトジュース状のような粘血便が特徴のひとつですが、排便がない場合は浣腸すると血便が出ます。素人判断の浣腸は、かえって病状を悪化させかねませんので、専門医に任せましょう。

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