インフルエンザ脳炎・脳症の特徴・疫学

・ 1年に100〜300人のこどもがインフルエンザ脳症にかかる。

・ インフルエンザの流行規模が大きいほど多発する。特にA香港型の流行時に多い。

・ おもに6歳以下の子供。1歳をピークとして、乳幼期にもっとも多い。5歳以下が80%。熱性痙孿の既往がある児に多い。

・ 発熱から、数時間〜1日と神経症状がでるまでの期間が短い。

・ おもにけいれん・意味不明な言動・急速に進行する意識障害が症状の中心である。

・ 死亡率は約30%である。生存者の多くに重い後遺症を残る。

・ 我が国で多発し、欧米での報告は非常に少ない。

・ 男女間の差はない。

脳脊髄    インフルエンザウイルス
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