トヨタ叩きの真相

朝倉氏
 一体このトヨタショックは何だったのか?トヨタアメリカにとって目の上のたんこぶだった!?
 明らかに何かの意図をもってトヨタに対して強い圧力がかかってきていると言うしかないでしょう。オバマ政権の一番のスポンサーは元々、全米自動車労組(UAW)であって、オバマ大統領は選挙中からかなりの献金や支援を受けてきたのです。

 大株主となったアメリカ国家は当然、GMとクライスラーの再生を目指します。当然目の上のたんこぶはトヨタを始めとする日本勢です。GMもクライスラーも元を正せば日本車に潰されたようなものです。今、再生を目指すGM、クライスラーは徹底的にトヨタや日本車のシェアを奪うことで再生するしかありません。

 いよいよ借金も限界なのです。内需がだめなら輸出に頼るしかありません。アメリカはついに軍事技術輸出の規制緩和にも乗り出してきているのです。

 トヨタ叩き、日本メーカー叩きは重要な国家の基本方針なのです。

 そしてオバマ大統領はルーズベルトを手本にしているのです。

ところがこれが日本にとっては厄介なことなのです。実はルーズベルトニューディール政策で経済復興に成功したわけではありません。ルーズベルトはその大統領在任中、経済復興どころか経済の建て直しに失敗して国内に失業者が溢れていたというのが現実だったのです。

 では如何にアメリカは復活したのか?明らかに戦争です。そしてその戦争を巧みに仕掛けた張本人こそ、アメリカの英雄ルーズベルトなのです。

 ルーズベルトこそは史上最大の策士、日本にとってはあの悲惨な戦争に追い込んだ張本人なのです。

 これらのアメリカ、オバマ政権の変化は見過ごしてはならないでしょう。

アメリカはいよいよ来るべき対立の時代(経済が袋小路に陥って各国の対立が始まる)に備えて準備を始め、その方針に沿って国が動き出したと考えるべきです。