胸やけは万病のもと!?
最近、この胸やけの犯人となる「あるもの」を放っておくと、「睡眠障害」や「ぜんそく」さらには「がん」など、様々な病気が引き起こされてしまうケースがあることがわかってきました。
中には、心臓に異常がないのに四六時中「心臓の痛み」や「どうき」に悩まされたり、のどに「梅干しの種」が詰まっているような違和感に苦しまされたりする人もいます。
胃液から食道へ逆流し、粘膜が炎症を起こしてしまっていたんです。
胸やけを引き起こしていた「犯人」は、「胃液の逆流」でした。でも、食道で起きた胃液の逆流が、なぜ全身に影響を与えるのでしょうか?
胃液の逆流による炎症が続いていると、まれにですが食道の粘膜がガン化してしまうこともあります。
胃液の逆流で神経が誤作動?
食道に胃液が来ると、自律神経がそれを感知し、衝動の筋肉に掃除するよう指令を出します。この働きによって、私たちの食道は守られています。
しかし、頻繁に胃液が逆流する状態が続いていたりすると、その影響が、自律神経でつながっている別の臓器にまで広がってしまうことがあるのです。
例えばノドの筋肉をコントロールする自律神経に影響が及ぶと、(実際にはノドまで胃液は来ていなくても)逆流を止めようとして、ノドの筋肉が異常に緊張することがあります。
すると、まるでノドに梅干のタネが詰まっているように感じることがあるんです。
また、肺(気管支)の動きをコントロールする自律神経に影響が及ぶと(実際には肺の中に胃液が入っていなくても)異物を排除しようとして激しいセキがでるなど、ぜんそくの症状が現れることもあります。