なぜか絶好調のヘッジファンド

「稼ぎ頭の面々」

 世の中、不況下と思いきや、ウォール街の猛者たちはいつの間にか復活していた。

 米国のヘッジファンド専門誌「アブソリュート・リターン・プラス・アルファ」が発表した○九年のヘッジファンドマネージャーの報酬ランキングによれば、上位二十五人の稼ぎの合計は、過去最高の二百五十三億ドル(約二兆三千億円)だった。

「恐らく昨年はヘッジファンド業界全体が最高利益でした。リーマンショック後は、成長有望株まで半値以下に落ち込んでいたうえ、株価の上昇過程では変化率も高かった。

よほどヘタでない限り、儲けていると思います」(ベイホリコキャピタルマネジメントの堀古英司代表)