加齢臭

 皮膚には皮脂腺といって、脂を分泌する器官や、汗を出す汗腺がたくさんある。そうした脂や汗が、皮膚にいる細菌や空気などで分解・酸化されてできた物質が体臭のもとだとされる。
 でも、脂を分泌せず、汗もかかない人はまずいない。「原因となる物質ができるのは『おじさん』だけではありません。だれにでもできます。それに、これは生理現象で、病気ではありません」
 だったら、中高年の男性が、「おやじくさい」と言われるのは、なぜ?

 「9―ヘキサデセン酸」という脂だ。これが分解されてできる「ノネナール」という物質が「加齢臭」の原因になると目されている。この脂は若いうちは少ないのに、年とともに分泌量が多くなるという。結果としてノネナールも増え、においが強まるー。

 年齢を重ねると、男女の区別なく、皮脂の中に「9―ヘキサデセン酸」が増える。これが、分解、酸化されて、「加齢臭」のもとといわれる「ノネナール」ができる。

皮膚の皮脂之 9―ヘキサデセン
ノネナール    ヌク