この世の光景が神話そのもの

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 最先端科学の「量子力学」では「あの世」と「この世」の境界(の霊界が漏れ出ている現象)が実験によって検知されており、欧米では超高速信号(テレパシー)や霊界通信のメカニズムまで研究の対象にされているといえばどうだろう。

 量子力学を発見したことは人類にとって大きな飛躍であり、革命的な出来事でもあった。二十世紀に登場した量子力学が、自然に対する科学者たちの見方を根本から変革してしまった。

量子力学は、いったい何を明らかにしたのか?

 それはミクロ世界においては、これまでの科学では考えられなかったような奇怪な現象が日常的に起きているということであろう。

 そこは科学を逸脱した超常現象のカオスだったのだ。

 ミクロの世界は幽霊やお化けが平然と出没する、異常現象に満ちた魔空間だったことが次々と明らかになってきた。

 スウェデンボルグが言うように「あの世」の空間が現世に漏れ出しているのなら、「霊界」を支配する超常現象はミクロ世界にしか検知されないだろう。

 重要なことは、われわれの物質界はミクロ(極微)世界の法則が集積されて成り立っているということである。

 したがって量子力学によって打ち立てられた法則とは、どんな異常な現象であろうとも「この世」の見えざる基本法則となってくるわけである。

 そして量子力学が突きとめたミクロ界の法則は観測や実験で証明されたことばかりで、単なる仮説や推論の積み重ねではない。

 われわれが認識する物質世界は存在しない。
 量子力学では、今このような非常に刺激的でファンタジックな結論が導き出されている。
 この世の事物はすべてあなたの意識が創り上げたもので実体として存在するものではない。

その背後には巨大なスクリーンで遮られた広大な「あの世」が存在し、「この世」はそのコントロール下に置かれている―これは疑問符のつくような弱々しい表現ではなく、はっきりと結論づけられたことなのである。

 かつてわれわれは目に見える山や川、そこに注がれる光などを「この世」を構成する実態的な存在として信じて、何ら疑いの余地があるとは思わなかった。

しかし、「この世」は物質現象で尽きるものではなく、隠された二重レベルの空間構造がその背後に広がっており、それが物質現象を生じさせるもとであることを量子力学は科学的に検知してしまったのである

「この世」はバーチャル・リアリティー(仮想現実)のごときもので、「この世」と

「あの世」を分ける幕の背後では何かが光より速く伝わり、何かが共同謀議している

量子力学はいう。