すべての予測が「自給自足経済圏」への一大飛躍を示している

参考 船井氏・高島氏 80%
 たしかに、スピリチュアル的な要素のない数値的解析を元に予測を導き出すフランスのシンクタンク「LEAP/E2020」が出す分析や予測が、コルマン博士のマヤカレンダーの解釈に基づく独自の分析や、大衆から無意識に発せられている言葉からクリフ・ハイさんが分析するウェブボットとそっくりな予測が結果として一致しているのは興味深いことですね。

 コルマンインデックスでは、現在の資本主義経済システムは最終的に終焉すると言っています。なぜ終焉するかと言うと、人間の意識が進化すると、資本主義経済のシステムは人間の進んだ意識には適合しなくなるので、自動的に消滅せざるを得なくなるというのですね。

 コルマン博士は、基本的に今どういう状態になっているかという現実を基盤にしています。いわゆる先進国社会の産業の空洞化です。主要産業の拠点がどんどん新興国に移った結果、新興国では富裕化が促進される一方、先進国の産業基盤は崩壊し、逆に貧困化が促進されています。

 一方、「LEAP/E2020」は、先進国の貧困化した元中産階級の人たちが再び中産階級に戻るような経済成長は構造上ありえないと言っています。

 だったら、先進国の貧困化した国民たちはどうするかと言えば、価値観を転換して生きるしかないと言うのです。新しい価値観とは、家族であり、友人であり、身内のネットワークをいかに築くかですね。生活圏経済を自らつくるしかない。

それしか生き残るみちはないというのが、「LEAP/E2020」の考える近未来予測なんです。

 その生活圏経済のイメージとは、まさにコルマンインデックスがいうような、人々の意識が進化して、資本主義経済が崩壊したあとの経済、言ってみれば、実質的な生活のニーズにしたがって組み立てられた「生活圏経済」、またはウェブボットが示唆する「自給自足経済圏」という考え方に似ているのです。

 その流れを別の言葉で言いますと「脱消費社会」「脱産業社会」と言えるでしょう。つまり、「日月神示」でいう「ミロクの世」を経済の文脈からいうと、「脱消費社会」「脱産業社会」「生活圏経済の再建」といった方向になってくるのかなと私は感じています。

 この5000年間、人間は経済成長を希求してきました。経済成長を希求してきた一番大きな原因は、人間の心の中にある普遍的な空虚感であると。

要するに、何をやっても満ち足りないという空虚かんです。なぜ、その空虚感があるかというと、左脳と右脳がバランスよく統合されていないからだというんですね。左脳を中心として活用していて、右脳のさまざまな側面が抑圧状態にあるというのです。

この空虚感にかられて物を消費するなどして、自らの空虚感を埋め合わせようとする。それが経済成長を促進させる基本的背景にあった人間側の精神構造だというわけです。

 それが2011年10月28日以降、左脳と右脳が統合されて、バランスのいい人格になるだろうと。そうなると物質的欲望そのものが非常に薄くなる。

つまり一瞬一瞬生きていることそのものが喜びに感じる人格に変わるんですね。自然にそうなる、自動的にそうなるということなんです。

 日本の歴史とは、マヤ暦のエネルギーシフトにもその他の進化パターンにも呼応しない−日本はやはりひな型の国か!?

 ウェブボットとは、インターネット上における掲示板など、不特定多数が集まるディスカッションサイトに「スパイダー」と呼ばれる言語収集用のソフトウェアを忍び込ませ、人々が書き込む「言葉」を収集し、分析を行う言語解析プログラムである。

この手法で将来どんな出来事が起こる可能性があるのか予想を試みるプロジェクトが、ウェブボット・プロジェクトだ。

 グローバル生産システムと長期的不況の原因
 日本が長期的な不況に陥っている一番大きな原因は、90年代前半から世界の製造業を主導するようになったグローバル生産システムの構築に完全に出遅れてしまったことにある。

 グローバル生産システムとは、製造業の製品を国内で生産するのではなく、生産拠点を労働力の安い世界中の地域に分散して行うシステムである。 

グローバル生産システムの導入に成功した企業

    堅調な企業業績、高株価、成長率の回復

 内需に依存した国内企業

    低迷する企業業績、デフレスパイラル、高い倒産件数、高い失業率

 「LEAP/E2020」−フランスの著名なシンクタンクも世界の多極化と先進国の貧困化を予測

 LEAPの予測は恐るべき的中率で注目される!

 将来金融危機が発生し、ドルを基軸通貨にした今のシステムは、(1)引き金(2)加速(3)衝撃(4)移行という4つステージを経ながらほころび、資本主義の中心が複数存在する多極型の秩序に移行すると主張した。

 先進国経済の二極分化と中産階級の貧困化に加えて、そうした状況におかれた先進国の国民から新しい経済を模索する価値観お転換が始まるとするのがLEAPの予測だった。

それは、「地域コミュニティーに回帰」して「幸福の源泉を家族や仲間との人間関係」に見いだし、「これまでの消費行動」を放棄したライフスタイルである。

 システムが崩壊しつつあるというのはっきりとした以下のような兆候がある。

(1)イングランド銀行の利子率は同行が設立された316年前の1694年以来最低の水準となっている。
(2)フランス中央銀行は1716年の設立以来はじめて損失を計上した。(1)も含めて、これらは過去300年にわたる西欧の経済的な支配を背後で支えてきたもっとも伝統のあるシステムがもはや機能しなくなっていることを示している。

(3)ブラジルの最大の貿易相手国が中国になった。過去数百年、ブラジルの最大の貿易相手国の変化は世界経済の覇権国を予想するもっとも信頼できる指標であった。

最初はポルトガルであったが、200年前にイギリスに変わった。そして1930年代にアメリカとなった。現在それが中国であるということは世界経済の中心国が中国になりつつあることをはっきりと示している。

(4)中国とインドの世界経済のGDPに占めるシェア率が急速に増大にしつつある。19世紀の半ばまで、両国のシェア率は50%であったが、20世紀の半ばには15%まで落ちた。それが21世紀初頭には20%にまで回復している。

     金融経済から実体経済の拡大へ
 ここでもっとも重要なことは、中国やインドなどの新興国の成長は実体経済の拡大に牽引されており、金融経済には主導されていないということである。このため、これから出現して来る新しい世界経済の体制は実体経済を基盤としたものであり、金融経済ではないということだ。このため、現在の金融経済のシステムとその中心は早急に没落する運命にある。

 数年かかる転換

 実体経済主導のシステムへと今は転換しているわけだが、この転換は一気に行われるわけではない。それには数年の歳月を要する。そして、この移動期がもっとも不安定で危険な時期となる。

集合無意識をかいま見る

 ウェブボット・プロジェクトは、さまざまなディスカッションサイトで交わされている言葉を収集し、それの感情値を分析することで進められる。
要するに、人々が感情的に反応する文脈と言葉を発見しているのである。人々が何に怯え、何に恐怖しているのか分析しているわけである。

 中央ヨーロッパと南部アフリカの「自己組織集団(SOC)」が銀行家や政治家などかつてのエリートを捕らえ、裁判のあと次々と処刑する映像が全世界に配信される。

これは革命の最中で衛星放送の放送局が占拠されるので可能となる。この映像は大きな衝撃を世界に与え、真実が曝露される。

     2010年3月12日配信
 2010年の夏にはアメリカで暴動が激増する。ッ区民と当局との間で散発的な小競り合いが多発するのである。しかし、春の終わりから夏にかけて、散発的な小競り合いは全米に拡大し当局がコントロールできなくなる。

 7月8日以降の時期に向けてアメリカ国内で税金の不払い運動が激化する。これは4月15日の税の申告日を過ぎるとよりいっそう大きな動きとなってゆく。

そしてアメリカの経済悪化によってさらに運動は拡大し、2010年の革命のうねりへとつながって行く。「革命」への動きはアメリカのみならず世界の各地域で発生する。

 いずれにせよ、ウェブボット・プロジェクトの報告書には経済破綻のあとにやってくる広域自給自足経済圏の記述が多く見られる。

それは、ウォーラスティンの長期傾向やLEAP、そして後に詳しく解説するコルマンインデックスなどが予測する、先進国の貧困化のプロセスから生まれてくる持続可能な経済のイメージと明らかに酷似している。

広域自給自足経済圏は、日本で言えば県くらいを単位とした地域で、食料を中心にそこの住民が必要とするほとんどすべてのものを自給してしまうという共同体のイメージだ。