■ 化学物質過敏症とは何か
■ 日本では化学物質過敏症候群と言う名前よりも、シックハウス症候群という名前の方がなじみがあるかもしれません。国ではシックハウスシンドロームという名前になっています。
これは、過去に言われているシックビル症候群、化学物質過敏症、湾岸兵士症候群、慢性疲労症候群、筋繊維病症などを全て包括した疾患です。
**1999年にアメリカ政府、医師会、消費者団体が合意して定めた化学物質過敏症候群の定義は左記の通りです。
1, 慢性疾患である
2, 症状に再現性がある
3, 微量な物質に曝露しただけでも反応する
4, 関連性のない他種類の化学物質に反応する
5, 原因物質を取り除くと、症状が改善または治癒する
6, 症状が多くの器官・臓器にわたってい
(1) にあるように慢性的な疾患で、症状が現れたり消えたりします。ごくわずかな化学物質に反応するのも特徴です。厚生労働省の指針値でホルムアルデヒドはO.08ppmになっていますが、その10分の1以下でも反応してしまいます。そういうものに過敏反応が出ると、アレルギーを含めて症状が発展していって、関連性のない化学物質に反応を示すようになります。
(2) ちなみに、1998年に出版された教科書では、次のように定義されていました。
イ、 後天性の疾患であり通常は大量の化学物質摂取後に多い。
ロ、 症状は多臓器性であり、ほとんどの症状が神経症状(自立神経症状を含む)を有する。
ハ、 事故に有害であるという物質に再接触すると発症する傾向がある。
ニ、 症状は一つからやがて拡大し過敏を示す化学物質の数も増大する傾向がある。
ホ、 反応は通常安全とされる量の100分の1位迄である。
ト、神経系・・・呼吸器系まれに感覚器系に症状が出やすい
ホルムアルデヒドの毒性
急性毒性—刺激(眼・皮膚・咽頭・肺)、けいれん、呼吸停止、
慢性毒性—喘息誘発、咳、胸が締め付けられるような痛み、
皮膚炎、結膜充血、鼻出血、攻撃的、精抽不安定、
舌の先のしびれ、異常感覚、上咽頭ガン
トルエン(ペンキなど塗料の溶剤)
急性毒性—けいれん昏睡死亡、精神異常、
慢性毒性—小脳性の失調(手のふるえ、まっすぐに歩けない)
記憶カ障害
有機リン(除草剤、シロアリ駆除剤など)
急性毒性—ムスカリン症状(よだれ、涙、くしゃみ、汗などが出る)、
慢性毒性—吐き気、おう吐、胃痛、下肢冷感、精神不安定、
しびれ、光がまぶしい、精神不安定、視力障害
対応 全細胞・血液・患部にEGを入れ、
IgE,G抗体・マスト細胞・アレルゲン・化学物質等を抜く
各病状に応じ各カルテに従って、抜くほうに、化学物質を追加。