弁護側は「ぶどう日本の農業 TPP参加で本当にダメになる?

 農水省は、TPPに参加すると「農業生産額が4兆円に半減」「実質GDP8兆円減」「340万人雇用減」「自給率が40%から14%へ下落」などといった試算を出しています。TPPに参加すると、本当に日本の農業は壊滅する危険性があるのでしょうか。

渡邊教授:私にはそうは思えません。例えば、オーストラリアの年間のコメの生産量は約2万トンで、消費量は約25万トンです。

その差はもちろん他国から輸入しているわけですが、日本のコメの生産量は年間約850万トンで、余剰もある。
コメは保管するにもコストがかかりますから、これを輸出しない手立てはありません。
オーストラリアではここ数年日本食ブームが起きています。他にも、APECの中ではロシアなども日本食ブームですね。

あと忘れてはならないのが、巨大マーケット・中国です。中国のコメは日本食には不向きなので、北京・上海・大連・青島・天津あたりを中心とした需要増大の可能性は大いにあるでしょう。

 このように、「守りの農業」から「攻めの農業」への転換が必要です。特にコメについては、日本全国各地で生産していることもあり、農産品野中でも人々の関心が高い。

センシティブなものであることは理解できます。だからこそ、戦略的な生産・販売が必要なのです。 90%