日本の世界的人気竹内氏 95%
 どうやら、世界は猛烈な日本ブームに沸いている。日本人は、世界がどれだけ日本に注目しているか、正確に把握しておくべきだろう。その日本的なものを近年、世界の人々が高らかに称賛している。

 日本人はかつて、これほどまでに世界から注目され、愛されることを経験したことがないと思われる。決して舞い上がることなく、冷静に、そして謙虚に、まずこの事実を知ってほしい。

      実は中国人も日本好き? 

十五歳から二十歳に限定すれば、日本は最も好きな国の上位に入ったフランス、米国、韓国、英国、カナダを押さえて一位になっている。中国では反日教育を今でも継続しているため、もしこの調査結果が正しいなら、中国の教育は失敗だったことになろう。

        日本人は世界最良の客

 通常「ポップカルチャー」とは、マンガ、アニメ、J・POP、ファッションなどの最近の日本の若者文化を指して用いられるが、外務省の「ポップカルチャー専門部会」は、ポップカルチャーを「一般市民による日常の活動で成立している文化」ととらえ、「庶民が購い、生活の中で使いながら磨くことで成立した文化であって、これを通して日本人の完成や精神性など、等身大の日本を伝えることができる文化」と定義している。

        東京は世界一の美食都市

 ミシュランガイド東京 2008が発売されると、大きな話題となった半面、日本ではどことなく冷めた空気もある。「ニューヨーク・タイムズ」はミシュランは星を与えたが、東京は軽く鼻であしらったと伝えた。

イラクの高速道路は日本製。

台湾に造られた東洋一のダム。

強制労働でも手抜きをしない日本人の仕事ぶり

 ウズベキスタンに連行された約二万五○○○人の抑留者たちは、過酷な労働を強いられ、道路、工事、運河、炭鉱、発電所、学校などの社会基盤の建設にあたった。

厳しい気候条件、十分な食事を与えられない厳しい収容所生活、そして就労させられた危険な仕事などの結果、病気や事故などで八一三人の日本人抑留者がウズベキスタンの地で命を落とした。
 しかし、日本人の抑留者たちは、そのような理不尽かつ非人道的な状況のなかであっても、手抜き一つすることはなかった。大自然との調和を育んできた日本人。

        命を「頂く」ということ 
古来、日本民族が信仰してきた神道の価値観によれば、木一本一本、花弁一枚一枚、そして風や波や霧にまで神霊が宿ると考える。そればかりか、人間が作った竈や厠にも神霊が宿るとされ、数多くの神々を「八百万神」と称してきた。

神道において神とは、主に大自然のことである。このように、日本人は大自然に対して感謝の気持ちを抱きつづけてきたのであり、その価値観が「もったいない」精神の根底に流れているのである。
 日本人が物を大切にしてきたのは、物質としての物の価値ではなく、物に神聖性を見出してきたからに違いない。でなければ、箸、布団、便所などに「お」という丁寧語を付けて呼ぶことはしないだろう。

     日本語こそ世界遺産に相応しい 日本は和の国である。万物に神霊が宿ると考える神道の源流は、縄文時代にまで遡る。縄文人大自然を正しく畏れ、敬い、そして利用してきた。

日本の和の文化は、大自然と人類の和を基本とし、その上に、国と国との和や人と人とのわが醸し出されたものである。「もったいない」や「いただきます」という発想は、縄文人やその先祖の旧石器時代人の発想にほかならない。

 日本は縄文時代から、家族の和、地域の和、国同士の和、大自然と人類との和など、様々な次元における「和」を大切に育んできた。

ゆえに、日本の家庭には笑いが絶えず、農村は豊かで国は栄え、国際社会と良好な関係を保ちながら、大自然との調和を実現してきた。いずれも出発天は「和」の精神文化であって、これは日本の大きな特徴の一つである。 

世界の国々は、二十世紀までは経済成長だけを考えていてもよかったが、二十一世紀以降、人類は深刻な環境問題に直面し、持続する社会をいかに作り上げるかが国際的に重要な課題となった。

古来、大自然との調和を重視してきた日本人の伝統的価値観は、むしろ異邦人に高く評価され、採り入れられている。

いまや日本人がその価値観の意義を忘れてしまっているように見えるのは残念でならない。衣食足りずとも礼節を知る。