人口減少社会ニッポン

図書館も宅配便も生命保険も、これでは成り立たない

かのドラッカーは「政治経済を考える上で、人口構造の変化こそ初めに分析すべき」と論じた。彼がもし日本の惨状を知れば、「言わんこっちゃない」と哀れむだろう。

幼稚園も小学校もなくなる


 インフラの老朽化は恐ろしい速さで進んでいき、日本全国の自治体がすべてのインフラを補修するには、今後50年間でおよそ190兆円が必要になるという試算が出されているが、税収減でこの費用を捻出できない自治体が続出することは明らかだ。

道路整備はもうできません

通販で買っても届かない

 小売店が町から姿を消したなら、住民たちの生活はどうなるのか。

現在でも山間部などでは、日常生活に必要なモノを買いに行けない、買う場所がないという「買い物難民」の存在が問題になっているが、こうした難民がそこら中にあふれることになるのか。