勝てる国、ニッポン!

 検察の大敗北で官主導にとどめ。続々と生まれる新技術はまさに「黄金の国」。

 現在、環境技術関連の特許の6割を日本が持っている。エネルギーや資源、食糧など人類が生き延びるための投資に資金を振り向けることが、ジャパン・ショックから人々を救う「ノアの箱舟」となるのです。

世界4位の海洋大国ニッポンはレアメタルの宝庫だ!


「日本の海」と呼ぶべき海域の「面積」は、なんと世界で6位。

さらに、深さも考えに入れた、海水の「体積」という3次元的な観点でみると、日本近海は世界4位の規模を誇るのです。

 そこには、多種多様な資源が眠っている。まず注目されるのは海底資源です。日本近海の海底には、レアメタルなど価値ある鉱物がゴロゴロ存在している。

たとえばコバルト、マンガン、鉄などを含む「コバルト・リッチ・クラスト」という塊が確認されており、鉱物資源としてかなり有望視されています。

 また亜鉛、銀、銅に加え、レアメタルを多量に含んだ「海底熱水鉱床」も、水深400〜1600メートルと比較的浅い海域に分布している。

深すぎると採算ベースに乗せるのが難しいのですが、その点、日本の高度な技術力をもってすれば、有効利用できる期待度は高い。

 エネルギー資源では、「燃える氷」といわれるメタンハイドレートが大量に眠っており、日本の天然ガス消費量に換算すると100年分に相当するともいわれています。さらに東シナ海には、イラク油田に匹敵する1千億バレルもの石油が埋蔵されているとも試算される。

 海水の中にも資源は含まれています。その代表格がウランで、海中から抽出することはすでに技術的に可能です。日本では採算ベース目前まで研究が進んでおり、将来的には日本がウランの輸出国になる可能性すらあるのです。

「農業」が自動車を超える一大輸出産業になる。日本の農業の驚くべき強さを語る。

実は日本には、ネギの世界1位を始め、ほうれん草3位、ミカン類4位、キャベツの5位など、世界トップクラスの生産量を誇る農産物が数多くあります。

 農林水産省が喧伝するカロリーベースの食糧自給率は先進国で最低レベルですが、農業生産額では2011年以降、8兆円を維持していて世界で第5位、先進国に限れば米国に次ぐ2位です。国民1人辺りの農産物輸入額(07年)を見ても、英国880ドル、ドイツ851ドル、フランス722ドルに対し、日本は360ドルと半分以下で、海外依存度は低い。

「なにげない高品質」が世界の工業技術を凌駕する。
 細菌の中国人の口癖は、「世界を制覇するには、中国のコスト、ドイツの品質、日本のサービス」だそうです。しかし、私はサービスだけでなく、やはり品質の高さでも、日本が抜きんでていると思います。

 日本は「水資源戦争」でも世界を制す!地球は青く美しい「水の惑星」である。だが、実は人間にとって有用な水はごくわずかしかなく、すでに世界では水資源を確保するために国家間の「水戦争」が始まっている。水王国ニッポンがとるべき道は―。

 国内の水の活用率を高めれば、将来的には中東などに石油タンカーの帰り船を利用して輸出することも現実化するでしょう。

まずは食糧輸入と不即不離の「バーチャルウォーター」の存在に、政治家、企業、国民が危機感を共有することです。
食糧も水も自国でまかなうという意識が高まったときが「水王国ニッポン」への第一歩となるのです。

 世界で最も信頼できるパートナー、日本。リチャード・アーミテージ。本は今でも我々(米国)にとって信用に値するパートナーです。
日本は世界で最も人気の高い国であることを忘れてはいけません。

 経済力、対外経済支援、60年以上にも及ぶ民主主義制度、そして各種国際機関への多大な資金的貢献。日本はその国民性ゆえに世界で最も尊敬されています。

だから私は日本に対して「自信を持て!」と言い続けているのです。