夏型過敏症肺炎とは、カビによる肺の病気

夏型過敏性肺炎とは、トリコスポロン・クタネウムという真菌(カビ)の胞子で咳などが起こる肺炎

 夏型過敏性肺炎と呼ばれるのは、日本では梅雨以後の高温多湿の季節に起こることが多いからです。

 夏型過敏性肺炎は、カビの胞子を何度も吸い込むことによって、胞子に対するアレルギー反応が起き、肺に炎症が生じる肺炎です。日本でも過敏性肺炎の過半数を占めます。

 カビが、エアコンで繁殖していることも多いため、5月から10月の間だけ過敏性肺炎の症状が現れることも多いです。

 カビは、浴室と脱衣所の間、台所の流し台、窓付近の量に多く、カーペットや寝具などでも繁殖します。特に、日当たりや風通しの良くない築20年以上の木造住宅の朽ちた木や畳などでも繁殖します。

また、築7年以上の鉄筋コンクリート住宅の3階以下でも多く繁殖します。ですから、カビの繁殖しやすい条件を作らないことが大切です。

 エアコン・加湿器・洗濯槽をまめに掃除する。浴室・台所などの水周りは特に掃除をまめに行なうこと。カビのはえやすい季節は要注意です。

 冷房を早めに終えて送風運転を2時間ぐらいすると、エアコンの中の湿度を70%未満に乾燥させることができます。70%未満でカビ本体の増殖は止まり寿命で死滅していきます。

胞子は、しぶとく残っているので、油断すると、また増殖します。送風運転による乾燥を5日ぐらい続けると大幅に改善します。