竹脇無我さん死去……67歳・小脳出血小脳出血

頭蓋内出血の約10%を締めます。多くは、日中活動時に、突然の回転性めまい、激しい頭痛(多くは後頭部)、嘔吐で発症する。手足に麻痺はないが、起立や歩行ができず、歩行させようとすると、足取りがおぼつかなくふらふらとよろめき、つまずき易い状態です。

その他血圧が急激に上昇し、また言葉がやや緩徐となり、舌がもつれ、不明瞭な発音となる構語障害、耳なり、しゃっくりなどがみられます。発症時から意識障害を呈することはまれです。

小脳・脳幹の血管障害

血管が詰まる小脳梗塞、脳幹梗塞と、血管が破れる小脳出血、脳幹出血があり、脳のCTやMRI検査で確認されます。
・小脳梗塞、小脳出血小脳には、体の運動(手足の動き、しゃべるための口、舌、のどの動き、眼の動きなど)をスムーズにする機能と、体のバランスを保つ機能とがあります。そのため小脳が侵されると、手足の運動のぎこちなさや、ろれつが回りにくさが現れます。

また眼が勝手に動く眼振(がくしん)という症状から、めまいや吐き気、嘔吐(おうと)がみられたり、バランスが損なわれて体がふらつき、立てなくなることもあります。