21世紀は「アフリカの時代」へ

日本に訪れたチャンス

 世界人口が100億人に達すると予測されるなか、21世紀後半まで人口が伸び続けるのはアフリカだ。「紛争が多い」、「貧困層が多い」と、日本人は思いがちだが、現実は違う。

 いま、アフリカに欧米、中国企業が相次ぎ進出しているが、現地の人々を幸福にできていない。文化や習慣、言語などの違いといった「多様性」への理解が足りないからだ。

それができるのは、日本人。来るべき「アフリカの時代」を見据え、今こそ行動の時だ。アフリカを幸せにできない欧米と中国。

大きな柱は、一部の人間お金儲けの道具に成り果てた欧米流の「株主資本主義」を是正することである。

会社は株主のものだけではなく、従業員、顧客、地域社会など幅広いステークホルダーのものであり、それらすべてに貢献する社会の公器であるという考えに基づいた「公益資本主義」を日本発で実現していくことだ。
その思想になじむ日本が、現在のITに代わる新しい基幹産業を創出し「公益資本主義」に基づいて、資金が「投機」ではなく、「実業」に向かう仕組みを率先して構築していく。
株主資本主義のなれの果ては金融資本主義だ。

短期的利益を追求する思想は投機的活動へと向かい必ずバブルを作る。バブルは必ず崩壊し金融危機・経済危機が繰り返し起きる.
しかも金融ゲームはゼロサムゲームなので、回を重ねるごとに少数の勝ち組と大多数の負け組を作り社会を不安定にする。

「日本人の多様性」を活かせば、必ずや、日本が世界中の人々にとって、もっとも必要とされる国になるだろう。