家系にはクセがある

 これは、皆さんも聞いたことがあると思います。その土地土地で、「あの家は早死にの家系だ」とか、「長男が家を継げない家系だ」とか、「長男が家を継げない家系だ」とか、「嫁が苦労する家だ」とか、「代々、大酒飲みの家系だね」などということが、よくいわれます。

 しかし、こうした「あの家は○○だ」という評判について、私は最初は、遺伝への誤解や偏見、あるいはどこの家にでもあることで特別珍しいことではない、と思っていました。

 ところが、代々病弱な家とか、ガンコ者が続くという遺伝や家風(後天的な教育)とは違った「同じような運命のくり返し」が、家系によって見られることに気付いたのです。

 夭折(若死に)などは遺伝的要素もあるかもしれませんが、なかにはそれだけではなく、長男だけが早死にするとか、連れ子での再婚が多いとかといったことは、遺伝だけでは説明がつかない現象なのです。 ☆因・縁・果の繰り返し

 男女生み分け 

俗信などもいろいろあるようですが、家系未来学からこのケースを見ると、多くの場合、妻とその父親の関係にその原因を見出すことができるようです。

 妻のほうで、自分の父親に対する強い不信感があると、無意識のうちに男の子を身龍もることを嫌うのか、女の子しか生まれなくなるのだと、私たちは見ています。

 父親への不信感が、なぜ子供の性差にかかわってくるのでしょうか。人間の妊娠と性差決定のメカニズムはだいぶ解明されてきました。なかでも、卵子は一種類で、性差を決定するのは、それと合体して妊娠を形づくる精子によることはよく知られています。

 つまり、男性となるYの遺伝子をもつ精子と合体するか、女性となるXの遺伝子をもつ精子かによる(最新学説では、男性を決定する因子=TPFがあれば、受精後に男性になることがわかった)わけですから、科学的には母親の心の状況が性差決定に関与するとはどうしても考えにくいわけです。

 膣内がアルカリ性だとYの精子が賦活されて男子が生まれやすく、反対だと女子が生まれやすいなどの俗説もあるようです。しかし、この家系未来学で見られる法則は、科学的にはまったく説明がつかないものです。わからないから、法則つまり真理ではない、と医学者には、よくいわれます。

☆ X遺伝子は酸性に強い。入口は酸性。奥はアルカリ性
・一人っ子、末っ子は“大バケ”する
      ・家系の栄枯盛衰は夫婦関係にあり
 

家系における「縦横の法則」なのです。☆生れ変りです。

これが「ビッグスリー苗字」のルーツだった

 日本の苗字を人口の多い順に並べると、佐藤、鈴木、高橋がビッグスリーになります。なかでも佐藤さん人口は三百万人を超します。特に東北では、一クラスに何人も佐藤君がいるというくらいポピュラーな苗字です。

 「八五対一五」母と父の影響力はこんなに違う!

 DNAのほとんどは細胞の核のなかに存在しますが、ミトコンドリアとか葉緑素などにも含まれています。

 ミトコンドリアには固有のDNAがあって、母親しか子供に受け継がれません。不思議なことに父親のミトコンドリア情報は、子供に相続されないのです。

 実は、三歳までにつちかわれた母親との心理的な関係が子供の「魂」を決定づけていくのです。
 子供は否応なく、いつも母親と“一心同体”なのです。この母親と父親の子供と接する時間というのが、平均するとほぼ「八五対一五」の割合になります。

     父親の子供への愛情は母親経路で

 家庭内の父親、母親、子供という関係にあって、父親がいかに子供を自分の意思どおりに動かそうとしても、子供はそう簡単に父親のいうことを聞きません。

 多分に、子供が父親に素直に従うのは、母親が父親(夫)を信頼しているときだけです。「八五対一五の法則」により、子供は母親とほぼ同一化しています。母親の夫に対する態度がそのまま、子供の父親に対する態度として出てしまうのです。