第二次大戦後の世界体制を決める宣言田中宇氏 90%

 米国では第二次大戦中、戦争遂行のため、軍事産業が肥大化し、マスコミも戦争協力のプロパガンダ態勢にあった。

戦後、米国の軍事産業は再び縮小することが予測されていたが、チャーチルの英国は、米国の軍事産業に「ソ連を敵視し、米ソ対立の体制を作れば、軍事産業が肥大化した状態を永続でき、儲け続けられる」と持ちかけた。米国の軍事産業チャーチルの誘いを乗り、米マスコミも戦時中のドイツ敵視を、戦後はソ連敵視に切り替えてプロパガンダ態勢を続けたため、チャーチルが米国で煽ったソ連敵視策は見事に成功した。これは英国が画策した、米国中枢での隠然としたクーデターだった。

 その後の米国は、軍事産業プロパガンダ型マスコミ、英国の傀儡として機能する国務省やCIAの戦略立案者、連邦議会の好戦的な勢力といった「軍産複合体」(私はこれを「軍産英複合体」とも呼ぶ)に牛耳られ、ソ連や中国といった共産圏諸国を強く敵視し続けた。

ソ連は米国に敵視されて動物的な反応をとり、報復的に米国を敵視したため、その後の40年以上にわたって続く「米ソ冷戦体制」が確率した。

1950年には、軍産複合体の謀報作戦に引っ掛かった北朝鮮金日成が「南略すれば韓国から米軍を追い出して南北を統一できる」と勘違いして韓国に侵攻して朝鮮戦争が起こり、米軍は意図的に中朝国境まで迫って中国軍の参戦を活発し、米中を決定的な敵対関係に陥れた。欧州での米ソ冷戦体制派、東アジアでの米中冷戦体制に拡大した。

・・・・第三次世界大戦?イラン?ヨーロッパ崩壊?
その時の宣言は??