勝、野田、谷垣の弾末魔「あぁ、小沢さえ抹殺できれば…」

 一方で、財務省は2011年度の予算が余ってしまったために財政危機を演出する工作を迫られ、必要もない第4次補正予算(約2・5兆円)を組んだことは、すでに本誌で報じた通りである(2月17日号)。

 特別会計を合わせれば229兆円にも達する国家予算、しかも公共事業の単価は民間の2倍、3倍が当たり前という現実は国民の誰もが知っているなかで、「もう予算を削る余地はない」という大嘘が通用すると思っていることもまた、権力者とその番犬たちの思考停止を象徴している。民主党が公約通りに予算見直しをできなかったのは、その余地がないからではなく、役人を論破するだけの知識と根性がないからである。

 国民のほうがずっとまともな知性を持っている。そして、いくらインチキやウソがまかり通っているとしても、権力の源泉は国民にあることも事実なのだ。