最後のバブルがやってくる岩本 沙弓氏 85%

 バブルが次のバブルを引き起こす。外国為替市場を舞台に日本の富が奪われている。現代の通貨システムには、軍事力や政治力、国同士の駆け引きや、原油保有しているか否かなどの外部的な要素が大いにかかわってきます。
  最後で最大のバブルの先にあるのは世界恐慌 

節操がない史上最大の資金供給であるがゆえに、株にも、金にも、穀物にも、債券にも…全ての金融市場にお金が流れていく可能性が高いのです。

ただし、ポイントは金融部門だけであって、実体経済にはほとんど回っていかないということです。つまり、実体経済はバブルの恩恵を受けることはなく、ひたすらバブルの余波に襲われるだけとなるでしょう。従って、このバブルが崩壊すれば史上最大の大恐慌が待ち受けています。

 2015年までに全ての投資を引き揚げよう

 実はバブルの軌跡は古今東西どれも酷似しています。従って2012年から2016年あたりまでは日本経済も明るさを取り戻すはずです。

しかし景気のよさに陶酔しているうちに、バブルは終了するのです。それが2017年頃ではなかろうか、というのが過去のバブルの経緯から言える時間軸です。

         ☆もう少し早い
????????????????////もう少し早いはフーチ探査・・・・

お金が刷られていても民間には流れていかない。

    ユーロ危機は、ユーロ再編へと向かう

 結論から先に申し上げると、私はこの欧州の債務問題はずっとくすぶり続け、長期的には2016年を目処に1ユーロ=1ドルまで減価するイメージで見ています。そしてその後は、最終的にはEU(欧州連合)がユーロ発足以前に使用していた統一通貨ECUに戻るものと予測しています。

2012年〜2016年、米国主導でバブルの気配 

 2012年から2016年までが米国主導の資本主義最後のバブルとなる気配です。中国バブルについては継続すると思います。それは中国内の要因というよりも、世界経済全体がこれからバブル化するためです。2012年から2016念までは好調を維持し、中国バブルが崩壊するのも世界経済のバブル崩壊と同じ時期の2017年以降と思われます。

  2012年、日本は円高から円安への転換点 

 さて、これからの日本の景気はどうなるのでしょうか。為替に関しては、円安トレンドになるかどうかは日本の景気回復の程度次第ですが、2012年は転換点となる可能性が大きいと思われます。

 円安トレンド本格化の場合は、ドル/円の最終ターゲットは向こう3年で1ドル=100円から120円になります。

        金本位制復活の可能性 

 そして、現在は過去数十年にわたるモノの裏付けのないペーパーマネーによる信用創造の臨界点に向かっている状況です。これまでのバブルの軌跡を考えると2016〜2017年がバブルのピークの目処となります。

 バブル崩壊後ペーパーマネーの限界を思い知らされた世界は、30年で通貨システム変遷してきたことを考えると、2030年頃にあたらな通過制度導入に向かうと思われます。

 資本主義最後のバブルが崩壊した後に世界は、金の裏付けなしの通貨の弊害にようやく気がつき、金に裏打ちされた通貨制度に戻るのではないでしょうか。それが世界の共通認識として受け入れられるのが2030年頃になるのかもしれません。

       実は内需依存型の日本経済 

 各国の貿易依存度を見てみると、2009年の輸出依存度は韓国が43.4%、スイスの33.7%、ドイツの33.6%が高く、輸出は輸入を上回っていますので、これらの国は輸出国と言ってもよいでしょう。

      日本の為替介入は米国のため? 

 日本というドル資金の出し手がいる限り、米国にとってドル安は、借金を目減りさせる効果があり、国益となります。「円高だから為替介入でドルを買う」のではなく、「円高でないとドル介入ができないからだ」と逆に考えてみてはどうでしょう。

  円高から円安への大転換は、2012年9月 

 2012年のいずれかの時点で円高が止まり、円安方向に動き出すという予想が成り立ちます。そうなれば1ドル=100円は十分視野に入る範囲ですし、場合によっては120円ぐらいまで上昇するかもしれません。2016年、1ユーロ=1ドルになり、ユーロはECUに戻る。

        通貨制度の抱える問題
 1番目は、私たちが使っているお金そのものには、その価値を裏付けるものが何もないことです。まさにペーパーマネーです。しかしその紙切れで、私たちは日用品を買ったり、貿易をしたり、金融取引を行っているのです。
 
 2番目は、為替レートの問題です。ペーパーマネーを交換しているだけの外国為替の世界は基軸通貨の影響を受けやすいのです。これは、特に日本に言えることかと思います。

 これまでの約100年間は米ドルが国際金融市場での主役でした。その米国では、1971年、当時のリチャード・ニクソン大統領が突如、ドル紙幣と金との兌換停止を宣言しました。金本位制の停止です。

 以来、通貨は実体のある価値の裏付けをなくしてしまったのです。その代わりに、「人為的な価値」が創出され、それが通貨の裏側について回るようになりました。