予備軍1000万人の肝臓病が
急増中!原因不明の肝臓がん
脂肪肝が原因でがんにまで進行してしまう病気とは?肝臓がアルコールを分解できるのも、ミトコンドリアがエネルギーをせっせとつくってくれるおかげなんです。
ふだんのミトコンドリアは糖からエネルギーを作っています。ところが、脂肪肝の細胞の中では、脂肪が入り込みすぎてミトコンドリアに異常が起きます。すると、なんとミトコンドリアは脂肪からエネルギーをつくりはじめます。脂肪肝の細胞には糖がちゃんと入ってこないため、肝臓を動かすために脂肪さえもエネルギーにしているのです。
しかし、そんなミトコンドリアにも限界の時が訪れます。脂肪からエネルギーをつくる過程でミトコンドリアはどんどん巨大化して、機能不全におちいります。この状態はジャイアント・ミトコンドリアと呼ばれます。
肝臓に起きた異常状態ジャイアント・ミトコンドリアはミトコンドリアの死を意味し、そして細胞自体が死んでしまうことになります。
死んだ細胞の跡地は、隙間がコラーゲンで穴埋めされて、ガチガチの繊維化状態になります。これが肝硬変です。がんは肝硬変になった頃に登場するのです。
脂肪肝であることから肝臓に炎症が起き肝炎に。さらに悪化すると肝硬変。そして最悪の場合には肝臓がんへと進行する。脂肪肝を出発点にした肝臓病を非アルコール性脂肪肝炎、通称(NASH)ナッシュといいます。
NASHと関連する因子は…・肥満(メタボリックシンドローム)・糖尿病・高脂血症・高血圧。
昼間、肝臓は活発な脳のために糖を使ってエネルギーをつくります。ところが、夜寝ると脳はそれほどエネルギーを必要としません。すると肝臓は脂肪をつかって心臓のためのエネルギー(ケトン体)をつくるモードに切り替わるのです。
//・・・・細胞のミトコンドリアにEG入れまくる。