最終局面に入った国債バブル朝倉氏 フーチ 90%

 現実に巨大な資金がマイナス金利だろうが、欧州各国の国債を求めて殺到してきているのです。

         国債バブル拡大の背景

 今までは域内(ユーロ圏内)の銀行がECBに預け入れしている資金について0.25%の金利をつけていたのですが、これをゼロにするとECBが決めたのです。ECBの預金から溢れ出た資金は行き場を探して右往左往、ついに欧州域内の国債の購入に殺到してきたのです。まさにこのバブルは止まることなく、海外や中央銀行の後押しを得て更に大きく拡大してきています。

        金融緩和効果の無力化とは 

日銀の当座預金残高などは現在43兆5000億円ということで過去最高の水準に達しているのです。まさに金融緩和の空回りです。
膨大な資金は依然として実体経済に回っていかないのですから驚きです。この資金がほとんど域内の国債買い付けに回ってくるのですからたまりません。

 決して国債は日本国債も含めて安全な投資ではありません。むしろ危険極まりないのです。マイナス金利など運用の世界では想定されていないのです。