中国が「壊死」する! 

この秋、中国は建国から60年余りを経て、指導部が「第5世代」に代替わりする。

国家の盛衰を50年サイクルと考える算命学に従えば、新体制は大動乱と新旧価値観の衝突が避けられない激動の時代に突入することになる。

 経済も軍事力も、そして人口や国土さえも内なる圧力に押されて膨張を続ける巨大国家の体内は、しかしすでに病んでいる。

 外国企業はおろか高級官僚や富裕層まで見切りをつけた中国“壊死”の「7つの引き金」。

輸出激減で弱まる経済

 内需主導型へ転換することを目指しているのだが、中国の個人消費は非常に弱いため実現は難しい。

アメリカではGDPに占める個人消費の割合は約70%、日本は約60%なのに対して、中国は約35%である。

 こうなると頼みの綱は公共事業だ。中国は日本に比べれば財政が強い。約10兆元(約125兆円)の国家予算を公共事業に振り向けて、強引に内需を拡大するしかない。

だが、この「栄養ドリンク剤」には副作用がある。

 止まらない格差の拡大。中央と地方の対立。大きすぎる国家。海外に流出する富裕層。民衆の力の増大。ネットの発達。

 自然、高官追放、商店街スト、暴力団と激突。もはや共産党も警察も止められなくなった。



 住民が樹木を切り倒してバリケードを築き警察侵入を阻止した村、政府庁舎に突撃して破壊する若者…。

中国では共産党患部の不正・腐敗への不満が爆発し、権力側の弾圧をはねのけて過激な抗議行動が続発している。共産党が逃げ出す村が出現。権力の街で暴力団と対決した住民。