腕神経叢まひ          

どんな病気か
 頸椎(けいつい)の下部と胸椎(きょうつい)の上部の脊髄(せきずい)から出る神経根(第5、6、7、8頸神経と第1胸神経)は、脊椎の前側方(くびの前の鎖骨(さこつ)の上のほう)で集まって束のようになっており、この部分を腕神経叢といいます。

この束は、しだいに枝分かれしながら、肩、腕、指に向かう神経となっています。


腕神経叢への牽引力の強さと損傷時の上肢の位置で麻痺の型が決まってきます。前にも述べましたが、大まかに神経根が支配する運動は決まっています。 第5頚髄神経根(C5):肩第6頚髄(C6):肘屈曲 第7頚髄(C7):肘伸展と手首伸展第8頚髄(8:手指屈曲 第1胸髄(T1:手指運動。

人間の体は脳の命令を電気の流れのように脊髄、末梢神経を通じて筋肉に伝え、運動ができます。また、反対に皮膚の感覚を運動と逆の通路を介して脳に伝えます。

手(上肢)の運動は脳の命令を頚髄から出ている5本の神経根、すなわち、第5頚髄神経根から第1胸髄神経根を通って、各々の末梢神経に伝えます。この5本の神経が叢(くさむら)のように複雑に交叉している部を腕神経叢と呼びます。

☆抗核抗体、化学物質、ウイルス、菌などぬく