気になること船井氏 フーチ 85%

 ピーター・シフの考え


 まずは米国の破綻ということです。シフは一刻でも早く米国は破綻宣言すべきであると言っています。彼が言うには、米国は現在債務超過の状態にあり、実質破綻しているのであって政府とFRBの歪んだ政策によってその事実が覆い隠されているにすぎない。

 米国は他国から天文学的な借金をして成り立っているわけで、遅かれ早かれその咎めを受けるときが来るというのです。そしてそれをFRBの弥縫策によって延ばせば延ばすほど、破綻時の衝撃は大きくなっていくということです。

シフによれば米国の実質的な赤字は約100兆ドル、日本円にして8000兆円にも上るというのです。公式に言われている政府債務の10・7兆ドルだけでなく、年金の隠れ債務や臨時予算などを含めれば膨大な隠蔽された債務があり、これは返しきることは絶対的に不可能である、と断じています。

 従来は長い時間のサイクルでしか起きなかったバブルの崩壊や世界的な経済危機が頻繁に起き始めていることに注目です。

この間、これらの解決策は全てFRBを中心とした中央銀行のマネー印刷の劇的な増加によって支えられてきました。
そして危機が起きるたびにそのスケールは大きくなって、さらに中央銀行の印刷するマネーはいよいよ歯止めが利かなくなってきたのです。そして今度こそはこのバブルころがしの終焉、最終コーナーに差し掛かってきたというわけです。なぜなら今回のバブルは国債バブル、シフ流に言えば政府バブルだからです。

 そして今回の国債バブル(シフの言うところの政府バブル)は、まさに中央銀行のバブルそのものですから今度こそは救世主が存在しないわけです。このクラッシュは世界を破綻させる、まさに<リアル・クラッシュ¥>になっていくということなのです。

 これには全く同感で、これから訪れる世界的な国債の暴落は米国だけでなく、世界経済を崩壊させるに違いないと思います。

まさに現在の矛盾したシステムの膿が一気に吹き出て米国のみならず世界は収拾不可能に陥っていくのです。