ミラーニューロンとは

ミラーニューロンとは、他人の考えてることがわかったり、他人と同じ気持ちにさせたりする脳内細胞のことです。
ようするに恋愛にメチャクチャ大事な細胞なのです。遺伝子に並ぶ大発見とまでいわれているこのミラーニューロン。まだまだ謎の部分も多いのですが、現段階でわかっていることをまとめてみます。

ミラーニューロンは、目の前にいる人の言動を脳内でシュミレートする細胞です。「物マネ細胞」「共感細胞」などともよばれ、実は私達の生活にも様々な影響を及ぼしているのです。

簡単な例を挙げてみると・・・あくびがうつる、笑っている人を見るとこっちまで笑えてくる、泣いている人を見るとこっちまで泣けてくる、仁侠映画を見ると自分が強くなった気がする、料理番組を見ると急にお腹がすいてくる、誰かがトイレに立つとこっちまでもよおしてくる。

つまり我々は、ミラーニューロンのおかげで他人の喜怒哀楽を自分のもののように感じることができるのです。いや、感じるのを妨ぐことができないのです。あらゆる感情は伝染する。もちろん恋愛感情も。

ミラーニューロンが反応するメカニズムは、その反応した信号が脳の大脳辺縁系に位置する領域に送られ、感情を誘発します。誘発により生成された感情。相手の楽しそうな表情は、見る側も楽しくさせます。他人の感情が自分の感情になります。

著者はミラーニューロンを含む脳領域と、感情と関連のある大脳辺縁領域とのつながりについて実験を重ね、たとえば顔を見ている場合であれば、脳内のミラーニューロン領域や島と呼ばれる部位、そして大脳辺縁系扁桃核周辺が活性化していることを確認します。