過敏性肺炎<アレルギー疾患>

 
過敏性肺炎とはどんな病気か

本症の抗原はさまざまですが、とくにカビ、有機粉塵(ゆうきふんじん)、鳥の糞などを吸入することによって起こるアレルギー性の肺疾患のひとつで、主として肺の間質(かんしつ)に広く炎症がみられます。

肺炎のような症状を起こしますが、感染症ではありません。男女を問わず、あらゆる年齢層にみられます。

原因は何か

有機粉塵に含まれている微生物、とくに真菌類や鳥の糞、単純化合物のTDI(トルエン・ジイソシアネート)などを気道から繰り返し吸入することで発病します。

原因物質が吸入されると、気道の奥深く肺胞まで到達します。肺の間質に炎症を起こすことから、外因性アレルギー性胞隔炎(ほうかくえん)とも呼ばれています。

気候や職業、地域差などによって病態が違い、夏型過敏性肺炎(トリコスポロン・クタネウスが原因)は北海道には少なく、サトウキビ肺症は南日本に、干し草を原因とするものは北海道や東北地方に多いといえます。

症状の現れ方

原因物質(抗原)の吸入量や時間などによって症状は違います。呼吸器症状と全身症状に分けられます。呼吸器症状では、咳(せき)、痰、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛などです。

☆肺胞・肺の間質組織・肺実質にEg入れ、
IgE抗体・マスト細胞・カビ・菌・抗原ぬく