ジャーナリスト同盟 本澤 二郎氏 

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安倍家は「死の商人」の代表?

友人が「たんぽぽ日記」というブログを送信してきた。開いてみると、すごい見出しが躍っていた。「安倍兄弟が復活させた日本の死の商人」がそれである。
「風が吹くと桶屋がもうかる」というと、因果の法則で知られているが、これよりも「タンポポ日記」の分析の方が分かりやすい。

安倍の実兄は三菱商事、本体の三菱重工は、日本を代表する軍需産業である。日本が戦争をしなくても、暴利をむさぼっている軍需財閥で知られる。
三菱は安倍の祖父・岸信介の力を利用して、戦前はいうまでもなく、戦後も米戦闘機や戦車のライセンス生産をして、戦前を上回る武器生産メーカーに成長した。防衛予算のほとんどを懐に入れている、と見られている。

安倍家と言うと、祖父の意思で3人の息子は、それぞれ働き場所を決めている。今それが「毒花を開花させている」との指摘も。トルコへの原発売り込みに成功させただけでは、むろん三菱財閥は満足しない。武器弾薬生産での暴利が本業である。

それには北東アジアの平和と安定は好ましくはない。海が荒れることが軍拡予算の決め手だ。さらに武器輸出をして、暴利を得ようとする。武器輸出3原則の大幅緩和が安倍内閣と三菱の意向なのだ。

安倍内閣はその線で政策運営を推進している。防衛庁は、次期主力戦闘機を米ステルス機F35の導入を決めている。そうなると、機体を三菱重工、エンジンは石川島播磨重工、電子機器は三菱電機、注文と販売は三菱商事ということになる、とタンポポ日記は決めつける。分かりやすい。

全く同感だ。「アメリカは戦争産業が国の土台」という指摘に異論など無い。

「日本もそうしたい」というのが、三菱と安倍家の野望という。

そのための平和憲法解体だ。そのための周辺国との緊張外交だ。そのための靖国参拝や侵略否定・従軍慰安婦否定発言なのである。

ナショナリスト国粋主義者天皇国家主義の思想・哲学と言っていい。戦後否定されたのだが、安倍は「戦後レジームからの脱却」を昔からのスローガンにしている。

これは祖父の思想でもあろう。戦前回帰なのだ。そうしてみると、日記が「安倍兄弟が復活させた死の商人」という分析は、あながち的外れではない。