オバマの8月は「面従腹背」飯山一郎のLittleHP
オバマとケリーが4ケ月以上もかけて実現直前にまで漕ぎつけた中東和平交渉は、8月1日、イスラエルがシリアに撃ち込んだ原爆によって一瞬の間に水泡に帰してしまった。
シリアへの原爆投下!これは……、
「どうだ?驚いたか?我々は何でもやる!オバマ!次の貴様の心臓を撃ち込む!」という悪魔的な究極の脅しだった。
これにはさすがのオバマ・ケリーのタッグ・チームもタジタジとなり、一時は白旗を掲げ、タオルを投げたかのような政治状況に追い込まれた8月であった。
一枚目のタオルは、8月3日であった。
夏季休暇を過ごす東部マサチューセッツ州の高級保養地マーサズ・ビンヤード島に向かう際、オスプレイは随行するホワイトハウス職員やシークレットサービスの警護官、同行記者団を運んだ。
もっと可哀想だったのは、ジョン・F・ケリー国務長官であった。
ケリー米国務長官は、シリアの大統領、バッシャール・アル・アサドのことを、「アドルフ・ヒトラーとサダム・フセインと同様だ」と非難し、「シリアでサリンなどの化学兵器が使用された…」などと発表させられたのでR。