イエレン新議長
朝倉氏 フーチ 95%
既存路線の踏襲と安定感
イエレン氏が新議長に就任するということは完全に今までの路線の継続と思ってよく、そうなれば市場関係者は先行きが読みやすいということがあります。
雇用重視がライフワーク
雇用重視の面から量的緩和縮小の速度が落ちてくるという見方も出てきています。金融緩和縮小の速度はこれまでの予想に比べ、大きく鈍ってくるでしょう。
緩和縮小先送りの副作用
ドイツ証券では量的緩和縮小に関して「年内は無理で新議長のデビュー戦になる来年3月まで先送りされるだろう」との見解を出してきました。
金融緩和縮小が遅れるということは、その反動としてインフレの危険性が生じてくるわけです。
景気が回復してきたときに政策転換ができるのか、いわゆる出口―インフレの到来を招くことなく経済をソフトランディングできるのか―に難しさがあるわけです。
世界的インフレという大きな流れ
「世界的にインフレになっていく」という、一つの大きな流れがあることを感じます。正常化や引き締めの動きが出てくると、必ずそれらの流れを巻き戻す大きな力が働いてきます。基本的に世間が引き締めを許してくれないのです。
ハト派や緩和派ばかりが 重用されていく、その根本的な流れを変えることができません。
FRBに出口戦略はあるのか 人にやさしい政策が必ずしも経済を正常化させるとは限りません。インフレの芽が出たら、世間の批判を顧みず、鬼のようになって金融の引き締めを行うのが中央銀行総裁・FRB議長の最も重要な仕事なのです。
歴史は繰り返す?
緩和、緩和とその流れが世界中で広がっています。引き締めは嫌われる一方です。
世界中でかつてないほどに大量にばら撒かれたマネーが、いつまでも眠っていると考えるのは間違っているのではないでしょうか。
堅調な世界の株式市場
15000円を抜けてくると日経平均の動きは軽くなってくるかもしれません。
いずれにしても株式市場については強気に対処した方が報われるでしょう。為替ですが、これも米国の問題が片付くと一気に100円方向が見えてくると思います。