ソマチッドの神秘

 鉱物など地球上のあらゆるいのちの中に息つく原子生命体ソマチッド。

それは細胞よりも小さな有機体であり、高温、強酸、化石内など、どんな環境の中でも殻を作って生き続けます。
 2500万年前の具化石の中で眠っていたものもあります。

地球環境が悪化した現代のソマチッドに比べて、古代ソマチッドは細胞が本来もつ力、つまりDNAの設計図通りに修復する力が強いことがわかっています。

 現代の生命科学では、無生物から生物が生まれ出る、最初の一頁の筋書きが欠落しているといわれます。DNAが発見され、ゲノム解読が進んでいますが、どうしてDNAが形成されるのかという、肝心の初めの一頁の一行目が不明だそうです。

 生命は、電子の渦とも表現されるようです。電子の環境のありようで、活発に動きを変え、まるで意志があるかのように形状を遷移させるソマチッドの運動。

あらゆる生物、動物のみならず植物にも存在する、この小さな電子受容体を究明すれば、生命の根本のしくみの解明が進むものと期待されています。