ビッグデータとは?

 猛烈な勢いで、世界がデータ化している。あらゆるものが記録、分析可能になり、人々の暮らしまで変えようとしている。ある人はその破壊力に可能性を見いだし、またある人は、自分の嗜好や行動を丸裸にされることに恐れおののく。
 日々蓄積されていく膨大な文字と数値の海は、この社会に何を産み落とそうとしているのか。私たちには今、ビッグデータの真価を冷静に見極めることが求められている。

        店舗に“権限委譲”

 ローソンが加盟する共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」の会員情報を基に作成されている。ポンタを運営するロイヤリティマーケティングが、5000万人を超えるとする会員の個人情報を特定できないように加工したうえでローソンに提供。 

  ローソンはそれを使い、「商圏内に会員がどれくらいいるか」「どの方角、どの程度の距離から来店している人が多いか」「乗得意客とそれ以外で、買うものや来店する時間帯はどう違うか」といった情報を、約1万にも及ぶ店舗それぞれに、毎月通知する。