2014年、中国は「血と水」に斃る

  巨大帝国・中国は無理を重ねて作られた人工国家である。

 無理の一つは「中華民族」という虚構だ。

50以上の民族が生活する中国大陸で、中華民族という単一民族を創作し、同族なのだから同じ国とばかりにチベットウイグルを侵略して圧政を敷いている。

 もう一つの大きな無理は社会主義国家でありながら、所得再配分を放棄し、格差を認めたことだ。結果、無秩序な開発によって資源は食い尽くされ、国土は汚染された。

世界の多くの専門家が中国経済崩壊の引き金になると警告する水不足は、そうした人工国家の暴走によって引き起こされた。

 農業も工業もわずかな水を奪い合い、経済発展の恩恵に浴すことのできない大多数の人民は上海や北京でペットボトルの水を飲む富裕層を横目に、今日も毒水をすすっている。

 中国共産党かごまかし続けてきた「血」と「水」の虚構。

そのどちらかでも失敗すれば政権が滅ぶ。13憶人の生命と人権を賭けた壮大な社会実験が大失敗に終わる予兆が不気味に広がってきた。